全国女子駅伝 Kyoto Shimbun 1997.1.13


ツインズさわやかに 双子2組 息ぴったりリレー

姉の大南博美からたすきを受ける妹の敬美
(第1中継所)
 姉から妹へ。晴れ舞台で、2組の双子の姉妹がたすきをリレーした。時にはライバルとして、時には代えがたい理解者として、ともに歩んできた“ツインズ”ランナーは力を合わせ、都大路を駆け抜けた。

 赤のたすきを握りしめた手が伸びる。「お願い」。愛知1区の川島亜希子(東海銀行)は、双子の妹・真喜子(同)に振り絞るように声をかけた。「きつかったんだろうなあ」。妹は、姉の力走にこたえようと2区4キロを駆け、5人を抜いて後続につないだ。

 2人とも須磨女高から東海銀行へ。「ささいなことでけんかもする。でも、悩みも素直に話せるし、一緒にいると安心できるんです」と亜希子。競技場では2人ぴったり肩を並べ、テレビ画面に見入っていた。

 もう1組の双子ランナーも同じ中継所でタスキをつないだ。福井1区の大南博美(東海銀行)から、妹の敬美(同)へ。ここでも妹が区間2位の好走を見せ、順位を13位から8位に押し上げた。

 2人は高校卒業後、別の会社に就職。一緒に走れない時期が2年間あった。敬美は「離れていたときは、なぜか練習に集中できなかった」と振り返る。が昨年、敬美が転職。福井の村松良治監督は「一心同体というんでしょうか。不思議なもので、一緒になってからは2人ともめきめき力をつけた」と驚く。

 2組の双子ランナーを指導する東海銀行の竹内伸也監督は「姉は妹に負けないよう、妹は姉に勝ちたい、という気持ちがある。一緒だとふだんより力が出るんです。おかげで2組とも順調に育ってますよ」

 1たす1が3にも4にもなる双子ランナー。「不調の時は悩みを分かち合えるし、勝てば一緒に喜べる」(大南敬美)。2組のツインズは、二人三脚の歩みを続ける。

▲INDEX▲