未来へ受け継ぐ

次世代へのメッセージ

京都新聞創刊140年記念 日本人の忘れもの 知恵会議

日本人の忘れもの

この美しい国ではぐくまれた宝ものがあります。
遠い祖先が積みあげてきた技。
磨きをかけた暮らしの知恵と作法。
花と語らい、鳥と遊び、
風をたのしみ、月と戯れ、
その花鳥風月に命を見つけ、神が宿ると信じて。
草木国土悉皆成仏のこころで、
畏怖と親しみを自然に抱いた日本人。
自然をともに感じ合うための、
もてなしや遊び心など 
ゆたかな文化を創造してきた、京都から
「こころ、ここに」日本に伝えたいことがあります。

・・・明治維新後、日本は欧米など西洋文化を追い求め、近代化への道をひた走りました。第2次大戦の敗戦を機に米国を中心とした欧米文化の吸収力は、単なるあこがれや模倣ではない自国文化として昇華し、その原動力は経済大国といわれるまでになりました。一方で経済、文化などのグローバリズムがすすむ中で、昨今の混沌とした空虚感に満ちた世相を顧みると、我々日本人が悠久の歴史のなかで培ってきた"心"までも捨て去ってしまったのではないかとさえ思われます。我々が置き去りにしてきた"心"とは、たとえば"大自然"にいのちが宿るとする"山川草木悉皆成仏"の考え方であり、質素な生活を心がける"始末のこころ"、四季を通して自然と共生し生活する"生き方"、道徳観や倫理観など人格形成に影響を及ぼす"しつけ教育"、"読み書きそろばんなどの基礎教育"、合理化を追求することで失われた"もてなしの心や遊び心"です。このような日本人が持っていた"心"は近代化の道でその多くが置き去りにされ、便利さや損得など個人や団体、ひいては国家のエゴを正当化する社会の流れになり、現代の希薄な人間関係を招いたのではないでしょうか。京都は1200余年の歴史に裏打ちされた生活の知恵をもとに、文化を創造してきた街であり、文化、経済、宗教、教育など様々な分野の"日本人の心"が今なお残る街です。

京都新聞では2011年より、文化、経済、宗教、教育など様々な分野の"日本人の心"が今なお残るこの京都から「日本人の忘れもの」を取り戻すキャンペーンを実施し、現代日本人が忘れたもの、取り戻すべき心、新たに必要な価値観は何かを発信してきました。そして2014年、その考え方を継承し発展させていくため、未来を生きるために必要となるものを模索する「日本人の忘れもの知恵会議 ~未来を拓く京都の集い~」を発足。同会議では、趣旨にご賛同いただいた文化人の方々や企業、団体の代表者の方々とともに、これからの社会において必要なことは何か、未来(次世代)に伝えていくべきものは何かを考え、発信し続けていきたいと考えています。

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contents and activity

経済面コラム

●思い描く、未来へ(drawing the future of Tomorrow)

旧来の価値観が大きく揺らぐ中、次の社会を見据え、新たな時代を描こうと多彩な生き方を追い求める人々。1世紀を超える歴史を生き抜いてきた人とともに、次代を切り拓く人たちが新時代への思いを語る。

経済面コラム

●経済面コラム(Column)

企業には「理念」がある。創業精神や社是、社訓。「理念」に基づいた商品やサービス、企業活動の紹介とともに、今後どのような使命、役割を果たしていくのか― 代表者が未来への展望を語ります。

日本人の忘れものフォーラム

●忘れものフォーラム(Forum)

文化、経済、宗教、教育などさまざまな分野の「日本人の忘れもの」を取り戻し、未来を描く。「忘れものの発見」だけでなく、時事問題も踏まえ、今後の社会において必要な価値観を皆さまとともに考えます。

体験型事業

●体験型事業(Experience)

忘れつつある身近な暮らしの知恵である生活・地域文化を、どのように現代の日常生活に取り入れるか。日本人の培ってきた歴史や伝統工芸、伝統美術に触れ、体感できる事業を実施しています。

知恵会議&交流会

●知恵会議 & 交流会(Meeting)

趣旨に賛同いただいたさまざまな分野の文化人、企業・団体の代表者が集い、これからの社会において必要なことは何か、次世代に伝えていくべきものは何かを議論します。【未来を拓く京都の集い】