京都新聞
 紙面特集

イメージを染める ~中井貞次の世界
Teiji Nakai
染・清流館

「原生雨林」 1991(平成3)年 京都国立近代美術館蔵

藍に託した大地の営み

 ろう染めによる藍を基調とした色合いの濃淡で、自然の力強さなどをモチーフに表現する染色作家中井貞次さん(87)。これまでの創作活動の軌跡を振り返る「イメージを染める~中井貞次の世界」が18日、京都市中京区の染・清流館で始まる。

 中井さんは1932年、京都市生まれ。京都市立美術大学(当時)で学び、53年、日展に初入選した。

 日本と対照的な風土に衝撃を受けた中東諸国を含め、ヨーロッパや中国の歴訪など、自身の体験を源泉に60余年にわたる創作を続けてきた。本展も世界各地で目にした大自然や建造物などを意匠化し、染め上げた作品が並ぶ。石垣島の木々の生命力や桜島の噴煙の迫力を表現した作品もそろう。

 自作を一堂に集めた回顧展は、米寿を前に初の試み。中井さんは「絶えず暗中模索しながら作品を作っている。真剣に過去を振り返り、新しいアイデアに出会う貴重な機会になる」と意欲を見せる。

「響応」 1997(平成9)年 染・清流館蔵
「巨木積雪」 1990(平成2)年 京都府蔵
(京都文化博物館管理)
「火山去来」 1982(昭和57)年
「西域の風」 2003(平成15)年
「間の実在」 1977(昭和52)年 京都市立芸術大学芸術資料館蔵
「風景回廊」 2017(平成29)年
案内
■会     期1月18日(金)~2月17日(日)月曜休館(祝日の場合は開館、翌日休館)
■開 催 時 間午前10時~午後5時
■会     場染・清流館(京都市中京区室町通錦小路上ル)
■入  場  料大人300円、学生200円
■主     催染・清流館、京都新聞
■列 品 解 説1月19日午後2時
■ギャラリートーク1月27日午後2時 ※会期中の土日午後は作家が在館予定
■問 い 合 わ せ染・清流館 075(255)5301
【2019年1月15日付京都新聞朝刊掲載】