(五の一)



 清水坂

 東大路通の松原から東へ、なだらかな坂が清水寺へと続いている。坂の両側には、所狭しと土産物店が建ち並び、観光客に盛んに声がかかる。それらの店をのぞきながら、ぶらぶら歩いていると、やがて前方、家の屋根越しに清水寺の三重塔が見えてくる。



 清水寺

 清水寺の山号は音羽山で、西国観音霊場第16番の札所でもある。本尊は十一面千手観音。伝えによると、ある日,鹿狩りに来ていた坂上田村麻呂が、この地で修行していた延鎮という僧に殺生を戒められ、改心した田村麻呂は延鎮と二人して千手観音像を造り、お堂を建立したのが、清水寺の始まりという。ときに延暦17年( 798)、平安京が出来てから4年後のこと。

 現在の本堂は寛永10年(1633)、徳川家光の保護によって再建されたもので、国宝に指定されている。特に崖にせり出して、広い舞台を備えた懸崖造りの構造から「清水の舞台」として知られている。


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