美山町(南丹市)を自転車のメッカに―夢語るブラッキー

■自転車ツーリングに最適

 毎年5月にサイクルロードレースが行われる南丹市美山町で、「美山を自転車の聖地に」と、中島隆章さん(46)が、さまざまな構想を練っている。都市部から比較的近く、道路状況の良い美山は「自転車を楽しむのに最高。少し条件整備をすれば、全国に誇れる」と熱っぽい。

 中島さんは、毎年の美山サイクルロードで、レースの実況放送や、表彰式の司会を務めている。自転車の世界では「ブラッキー」の名知られる。この愛称は、大阪を拠点につくっているアマチュアバンドでの名前という。

 京都市立芸大出身で、本業はフリーデザイナー。2009年7月に大阪市内から一家3人で美山に移住した。自転車との出会いは、「長男が3、4歳のころに一緒に自転車で遊んでいて、魅力にはまった」という。美山サイクルロードに選手として出たこともある。美山移住もその縁で決めたとか。古民家をリニューアルし、おしゃれな田舎暮らしを楽しむ。美山は、全世帯に光ファイバーがきており、パソコン環境は整っている。

 美山町は、1988年の京都国体で、自転車ロード種目の会場になり、毎年、美山サイクルロードが開かれるようになった。1000人近い参加者があり、人気の大会になっている。中島さんによると、競技性の高いロードレースから、気軽にできるサイクリングまで楽しめるのが美山だという。それは、▼道路がきれいで、高低差も信号も少ない▼町域が広く、10キロ程度から100キロぐらいまでのコースがいろいろ設定できる▼京都や大阪の都市部から自動車に自転車を積んで運ぶ場合も、時間距離は意外と近い―などをあげる。

 自転車の聖地になる可能性は十二分にあるという。中島さんの構想、提言は▼長距離用の自転車はスタンドが付いていない。止めるときに高価な愛車を地面に寝かしたくないので、ちょとした休憩所に自転車を吊り下げるフックを並べる▼おにぎり、パスタなど運動に必要な炭水化物の軽食販売▼日帰りでも使わせてくれる風呂やシャワーを確保▼パンク修理の材料がどこでも買える―など。このような環境を整えれば、すぐにでも「自転車の聖地」と、口コミで広がるはずという。



あらかると SPORTS