西陣織のたすき、都大路彩る
若手織物業者ら提供

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西陣織のたすきとゴールテープの仕上がりをチェックする柴田会長(右)ら=京都市上京区

 来年1月11日に京都市で行われる第22回全国都道府県対抗女子駅伝(日本陸連、京都新聞社主催)で、西陣織のたすきとゴールテープが初めて使用される。若手の織物業者で作る西陣連合青年会が「西陣織を全国にPRしたい」と提案し、無償提供した。21日に京都市で開催される全国高校駅伝でも使用する。ゴールテープには、来年のアテネ五輪にあわせて五輪をイメージしたデザインを採用。都大路の力走を京ならではの伝統美が彩る。

 西陣連合青年会の柴田力会長(37)が今夏、紫野高時代の恩師で、府高校体育連盟陸上競技専門委員長を務める同高の高木剛友教諭(54)に持ちかけた。高木教諭を通じて、申し出を受けた女子駅伝の実行委員会が「京都らしさをアピールできる」と採用を決めた。

 着物の帯などで使う技法を生かして試作を重ね、約3カ月をかけて、まず高校駅伝で使うたすきとゴールテープが完成。女子駅伝のものは今月下旬に完成の予定だ。

 絹100%のたすきは従来と同じえんじ色で、大会名やシンボルマークを織り込んである。高校駅伝では男子が黄色、女子はピンク色。ゴールテープ(長さ約6メートル、幅約15センチ)は、五輪の金メダルをイメージし、金糸で巻いた絹糸のつづれ織りで仕上げている。高校駅伝は紫地に五輪の輪に模した七宝(しっぽう)柄を織り込んでいる。

 たすきはレース後、各都道府県チームが、ゴールテープは優勝チームが持ち帰る。同青年会の柴田会長は「たすきには汗や雨で濡れても大丈夫なように、強い糸を使った。全国のランナーが喜んでくれれば」と期待する。前回、2年ぶりの2度目の優勝を遂げた兵庫県チームの長谷川重夫監督(40)は「選手の感動が一層増すだろう。何としてもゴールテープを持ち帰りたい」と話している。 (03.12.19)



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