京都、3連覇へ女性指導陣
十倉監督、比護・早狩コーチ
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07年1月の第25回全国都道府県対抗女子駅伝京都チームの新監督に就任が決まった十倉みゆき立命大コーチ(右)と固く握手を交わす京都陸協の伊東輝雄強化普及部長=下京区の旅館

 京都陸協は07年1月14日開催予定の第25回全国都道府県対抗女子駅伝大会の京都チーム監督らコーチ陣全員に女性を起用することを決め、7月11日、下京区の旅館で委嘱状を手渡した。前回コーチの立命館大陸上部・十倉みゆきコーチ(33)が監督に就任し、97年のマラソン世界選手権代表の比護信子(旧姓藤村)南丹高教諭(40)と、昨年の世界選手権三千メートル障害に出場した早狩実紀選手(33)=京都光華AC=の2人がコーチとしてチームを支える。

 同駅伝で3人の指導陣を全員女性で固めるのは京都チームとしては初。大会全体では14−20回大会の兵庫、前回の佐賀の例があるが、選手として国際レベルの実績を持つ指導者が3人そろうのは過去に例がない。

 京都陸協は前回、女性指導者の活躍の場を増やす狙いで支援コーチを含む指導スタッフに3人を起用した。3連覇を狙う次回が25回の節目を迎えるのに合わせ、女性起用の流れを加速させた。

 同日は京都陸協の伊東輝雄強化普及部長、青木克之理事長らが顔をそろえ、委嘱状を受け取った3人は真剣な表情で決意を新たにしていた。

挑戦が成果生む

 十倉みゆき新監督の話 監督という重責のプレッシャーは大きい。日々勉強と思って頑張りたい。普段、接点のない中高生をみられるのは貴重。立命大に顔を出す時間は減るだろうが、この挑戦が新たな成果を生むと信じて取り組みたい。

女子駅伝 京都チーム 女性トロイカ体制
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京都陸協の青木理事長から委嘱状を受ける(左から)十倉新監督と比護、早狩の両コーチ=下京区の旅館

 全国女子駅伝3連覇を目指す京都チームが女性を軸に生まれ変わる。京都陸協は11日、次回大会で監督以下3人の指導陣を初めて女性で固めることを決めた。京都を代表するランナー、指導者としてキャリアを積みつつある女性3人は大きなチャンスを前に気持ちを奮い立たせていた。

 次回の京都チームの顔となる3人は委嘱状授与の席で京都陸協役員から指導者の心得などを聞いた。十倉新監督は前々監督として京都チームを9年間率いた伊東強化普及部長の声に耳を傾けた後、「京都の監督という重責は毎日がチャレンジになる」と晴れやかに抱負を語った。

 比護コーチは「京都の選手はどの世代も強い。コーチの仕事は選手が力を出し切れる環境をつくってあげること」と最年長らしく落ち着いた口調だった。現役と指導者を兼任することになる早狩コーチは来年夏の世界選手権に照準を合わせており、多忙な日々になりそう。「選手としての活躍を見てもらうことも若い人には意味があるのでは。コーチの勉強を選手としてプラスにしたい」と話した。

 「25回に合わせ、指導スタッフを女性で固めるのは昨年からの構想だった」と京都陸協の青木理事長が語る。昨年から強化普及部を中心に「女性の起用を進めよう」との声が強まり、今年6月に常務理事会などの協議を経て所属先の了解を取り、実現にこぎつけた。

 京都は過去優勝10度と女子長距離界をリードする。その京都が先駆けて女性を積極起用することは意義深い。まだ歴史の浅い日本の女子長距離界では引退後に指導者となるケースは少なく、この大会でも近年、女性指導者は減少傾向にあった。伊東部長は「節目の25回大会では他チームでも女性の起用が進みそう。女性の細やかな感性は絶対に指導に生きる。ただ最初は苦労も多いので陸協全体でバックアップしたい」と述べた。

京で育った実力派3人

 次回の第25回全国女子駅伝で3連覇を目指す京都チームを率いることになった女性3人は全員京都で陸上人生の基礎を培った。現在は指導者や一線の現役選手として活躍しており、その指導手腕に期待が集まる。

 十倉新監督は立命大コーチ8年目。南丹高−立命大−ダイハツで競技を続け、ユニバーシアードハーフマラソン出場経験を持つ。立命大を全日本大学女子駅伝で2度日本一に導くなど指導者として豊富な実績を誇る。前回は京都のコーチとして2連覇に貢献した。  比護コーチは高校時代は短距離選手だったが徐々に距離を伸ばし、ダイハツ時代に世界選手権女子マラソン代表。女子駅伝大会には京都、大阪代表として計10度の出場経験がある。前回は支援コーチとして参加した。昨春母校の教員となり陸上部を指導する。

 早狩コーチは女子三千メートル障害の国内トップ選手。昨年の世界選手権で12位に入り、来年の大阪世界選手権出場を狙う。全国女子駅伝には出場18度。前回は選手兼任の支援コーチとして参加した。

<京都チームの歴代監督>

 1回 原田明正(京教大付高教) 
 2回 原田明正(京教大付高教) 
 3回 原田明正(京教大付高教) 
 4回 藤田信之(ユニチカ) 
 5回 藤田信之(ワコール) 
 6回 藤田信之(ワコール) 
 7回 藤田信之(ワコール) 
 8回 藤田信之(ワコール) 
 9回 藤田信之(ワコール) 
10回 伊東輝雄(京産大教) 
11回 伊東輝雄(京産大教) 
12回 伊東輝雄(京産大教) 
13回 伊東輝雄(京産大教) 
14回 伊東輝雄(京産大教) 
15回 伊東輝雄(京産大教) 
16回 伊東輝雄(京産大教) 
17回 伊東輝雄(京産大教) 
18回 伊東輝雄(京産大教) 
19回 荻野由信(立命館宇治高教) 
20回 荻野由信(立命館宇治高教) 
21回 荻野由信(立命館宇治高教) 
22回 荻野由信(立命館宇治高教) 
23回 荻野由信(立命館宇治高教) 
24回 荻野由信(立命館宇治高教) 
25回 十倉みゆき(立命大コーチ)



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