京都府中学駅伝 高龍(男子)劇的逆転V
女子 蜂ケ岡が連覇    

31年ぶりの劇的な逆転優勝を果たし、平林コーチと抱き合う男子の高龍アンカー小国選手(京丹波町・府立丹波自然運動公園)

  男子五十七回、女子二十一回の京都 府中学駅伝 は二○○六年十一月十九日、京丹波町の府立丹波自然運動公園コース(男子6区間18・5キロ、女子5区間12キロ)で、府内五地区の予選を勝ち抜いた男女各三十校が参加して行われた。男子は最終区に順位を五つ上げて逆転した高龍(丹後)が58分47秒で三十一年ぶり二度目の優勝を果たし、第十四回全国中学駅伝(十二月十六日・山口県)へ丹後勢として初の出場を決めた。女子は蜂ケ岡(京都市)が1区から首位を譲らない完全優勝の41分39秒で二年連続二度目の栄冠に輝いた。

  男子の高龍は5区を終え先頭と28秒差の六位。アンカー小国敦選手(三年)が猛追し、ゴールの競技場手前でトップに立った。二位は10秒差で園部(口丹)、三位には大枝(京都市)が入った。

  女子の蜂ケ岡は1区の鷹本結選手(二年)がスタートから先頭に立ち、2区以降も万全のリレー。四人が区間賞を獲得した。二位は49秒差で綾部(中丹)、三位に神川(京都市)が食い込んだ。

  男女上位五校は近畿大会(十二月三日、滋賀県・希望ケ丘運動公園)に出場する。

  【男子】(1)高龍(内田、今井、山下、上木、西住、小国)58分47秒(2)園部(川辺、野上、太田、藤掛、古杉、中井)58分57秒(3)大枝(横田、谷口、南端、野間、徳広、吉田)59分1秒(4)男山三59分16秒(5)大住59分17秒(6)蜂ケ岡(7)洛西(8)綾部(9)東輝(10)木津
  【同区間1位】▽1区(3・5キロ)安井克之(男山三)10分39秒▽2区(3キロ)児子侑樹(大住)8分55秒▽3区(3キロ)山下大貴(高龍)9分24秒▽4区(3キロ)藤掛浩二(園部)9分29秒▽5区(3キロ)徳広駿(大枝)9分39秒▽6区(3キロ)小国敦(高龍)9分17秒
  【女子】(1)蜂ケ岡(鷹本、奥田、今井、吉川、九嶋)41分39秒(2)綾部(山崎、久馬悠、野間、足垣、久馬萌)42分28秒(3)神川(福永、和田、林田、中村、鈴木)42分58秒(4)大住43分33秒(5)太秦43分44秒(6)梅津(7)西京付(8)高龍(9)桂(10)南陵
  【同区間1位】▽1区(3キロ)鷹本結(蜂ケ岡)10分32秒▽2区(2キロ)奥田有佳里(蜂ケ岡)6分50秒▽3区(2キロ)林田茜(神川)7分1秒▽4区(2キロ)吉川まみこ(蜂ケ岡)6分51秒▽5区(3キロ)九嶋映莉子(蜂ケ岡)10分13秒


■アンカー5人抜き

  ○…劇的な逆転優勝を遂げた男子の高龍は男女の駅伝部員二十人とコーチらが雨でずぶぬれになりながら抱き合った。6区で五人抜きの小国選手は「優勝して先生に恩返しするのが選手同士の約束だった」と喜んだ。

  全校生徒百二十三人の小規模校。駅伝へは陸上部のほか夏まで他の運動部だった選手が集まった。昨春、網野高−大阪体育大で長距離選手だった平林稔久コーチが非常勤講師となり、熱心な指導を開始した。西住主将は「(平林)先生が来てすごくやる気が出た」と言う。

  「全員駅伝」が合言葉。三千メートル8分台の主力を擁する有力校に対し、区間賞は山下、小国選手の二人だが全員区間六位以内と粘った。平林コーチは「みんな本当に強くなった」とうれし涙に暮れた。

■一度も先頭譲らず

蜂ケ岡の鷹本選手(右から2人目)を先頭に元気よく競技場を飛び出す女子1区の選手たち

  ○…女子の蜂ケ岡は二位に49秒差の圧勝。最終区の逆転で初優勝した昨年とは対照的に、1区から一度も先頭を譲らない強さを見せつけた。

  1区は全日本中学大会千五百メートル出場の二年エース鷹本選手が「少しでも前で2区につなぎたかった」と、出だしから積極的に先頭に立ち、流れをつくった。2区奥田選手(三年)が区間賞でリードを広げ、3、4区の1年生も安定した走りをみせた。最後は二年連続5区の九嶋選手(三年)が区間賞で締めくくった。

  昨年の初の全国大会は十三位。部員十四人が目標の八位入賞を逃した悔しさを忘れず「すべては全国のために」とのチーム目標の下に力を伸ばした。奥田選手は「今度こそ入賞」と笑顔で誓った。



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