紙面とネット 必要な情報を模索

ニュース編集部 芝 田 佳 浩

滋賀県出身 2013年入社
舞鶴支局、滋賀北部総局などを経て、17年から現職

 

 「首相、全小中高に休校要請」。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、衝撃的なニュースが飛び込んできた。翌日、京都府、滋賀県内の各教育委員会はそれぞれの休校期間を発表。市民生活に直結する大きな問題であり、1面トップで報じることに決まった。


 どの地域がいつ休校になるのか、紙面の見出しは限られた文字数で正確に表さないといけない。府北部などに届く版では府立校を主語に、京都市内を中心とする版では市立校を主語にし

た見出しへと入れ替えていく。

 

 締め切り直前、「世界保健機関(WHO)が世界的流行を認定」との一報が入った。時差のある海外発のニュースは深夜に届くことも珍しくない。急いで紙面を組み替え、速報を入れることができた。

 

 京都新聞のニュース編集部には、記者たちが京滋の現場を取材した記事や、通信社から配信された世界中のニュースが昼夜ひっきりなしに送られてくる。それらを取捨選択し、的確な見出しを付けて読みやすく紙面に並べるのが、いわゆる「整理記者」の仕事だ。


 一方、京都新聞の情報発信は紙の新聞だけにとどまらない。ヤフーやLINE、ニュースアプリなどにも記事を配信している。わかりやすい見出しを付けるという基本は同じだが、ネットでは日本中、世界中から読まれることを念頭にアレンジを加えていく。


 「突然の休校、給食業者に衝撃」。滋賀1面に掲載された記事をネット配信すると、ヤフーのトップページに掲載され、5千超のコメントが付くなど大きな注目を集めた。新聞の配達エリアを超え、SNSなどで爆発的に記事が拡散されていく様子は、従来の地方紙では味わえなかった手応えかもしれない。


 まだまだ駆け出しの身。見出しやレイアウトについてデスクからダメ出しを受けつつ、日々の紙面と格闘している。地元の読者と全国の人々、それぞれがいま必要とする情報は何か。模索は続く。

 

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