地域とつながり 視野広がる日々

北部総局 古 都 千 鶴

大阪府出身 2019年入社
 

 「親の車での送迎がないと学校に通えない」。福知山市に赴任して、バス路線の再編問題を取材していた時のこと。路線が縮小し、通学が不便になる高校生が語った言葉に驚いた。バスがなくなり、毎日の通学が困難になる。高齢者ドライバーや小学校の統廃合問題など、都会育ちで身近ではなかった過疎地の問題に関心が深まっていった。

 

 赴任当初は知り合いもおらず、福知山のことを何も知らなかった。慣れないことばかりだったが、この約1年間で多くの出会いがあった。「明智光秀が築いた城下町」を盛り上げる手作りの甲胄隊や動物園のアイドル、ニホンザルのみわちゃんとイノシシのうり坊。マラソンをはだしで走るランナーなど、福知山市にはユニークな魅力があふれていることを、さまざまな人を通じて教えてもらった。

 

 地域を回るうちに、少しずつ人に覚えてもらい、「あの記事よかったね」「おもしろかったよ」と言ってもらえると、地域に認めてもらえた気がしてうれしくなる。地域とつながり、話を聞いていると、「今度こんなことやるんだけど」と教えてくれる。どんなことを始めるのか、どうして取り組むことになったのかに耳を傾ける。それは、地域に根付いた文化や、住民たちの取り組みを記録として残し、歴史に刻む作業でもある。

 

 明智光秀が築いた町とうたうだけあって、光秀が築城した福知山城などの旧跡にも足を運ぶ機会が多い。歴史には何も詳しくなかったが、勉強すると自然と興味が出てくるなど視野が広がる毎日だ。知りたいことを最前線で学べるところも仕事の大きな魅力だ。

 事件事故や不祥事など、決して明るい話題ばかりではない。取材も記事の執筆も、力不足を痛感しているが、現場に立って取材し、伝えなければならないことを正確に読者に伝えることに日々やりがいを感じている。

 

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