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鍛えた教え子、平昌で輝け ショートトラック神野コーチ

ショートトラックのコーチを務める神野由佳さん(江陵)
ショートトラックのコーチを務める神野由佳さん(江陵)

 スピードスケート・ショートトラック女子で五輪に2大会連続で出場した立命館大出身の神野由佳さん(37)が、日本代表コーチとして平昌大会に臨んでいる。トップチームを担当して4年。一年中続く強化合宿で鍛え上げた教え子が大舞台に挑む姿を、万感の思いで見つめる。

 大阪府東大阪市出身。立命大在学中の2002年ソルトレークシティー五輪の3000メートルリレーで4位、06年トリノ五輪は1500メートルで7位に入賞した。今大会は12年ぶりの五輪。「選手の時は自分のことで精いっぱい。裏でどんな人が支えていてくれたかというのを分かっていたようでも、裏方に回って初めて見えることがあった」。コーチとして関わる五輪はまた新鮮だ。

 08年春に現役引退。その後、カナダに渡って2年間、クラブチームの練習を手伝った。10年に日本オリンピック委員会の専任コーチングディレクターに就き、ジュニア育成を担当した。ソチ五輪後の14年4月から日本代表のトップチームを任された。

 同時期に就任した外国人ヘッドコーチが目指したのは、選手個人に担当コーチが付く従来の日本の指導法を改め、トップ選手が常に一緒に練習する環境づくり。留学で習得した英語を駆使し、アシスタントと通訳としてサポート役に徹した。「結局滑るのは選手自身。自分で考えて行動することが大事。最初は不安もあったが、選手に徐々に自立というのが見え始めた」とチームの変化を実感する。

 ここ数年、強化合宿で一年のほとんどを選手とホテルで暮らしてきた。寝食をともにした「家族みたい」な選手が夢をかなえ平昌へ。「結果は付いてきてほしいけど、ここまで確実に来られたのは感慨深い」と話す。

 五輪で戦う難しさは、身をもって知っている。「100パーセントの力を出して初めて世界との差が明確に分かる。自分たちの位置を知ってほしい。世界のどこにいて4年後までにどう縮めていくかを考えないといけない」。日本ショートトラック界の未来を担う後輩たちの奮闘を願う。

【 2018年02月18日 18時00分 】

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