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「最悪のことが現実に」声振り絞る 京都、亀岡事故遺族が講演

事故から6年以上たつ中、さまざまな場面で傷ついてきた経験を語る中江さん(京都市左京区・市原野会館)
事故から6年以上たつ中、さまざまな場面で傷ついてきた経験を語る中江さん(京都市左京区・市原野会館)

 2012年に京都府亀岡市で集団登校中の児童らに車が突っ込み10人が亡くなった事故で、長女の松村幸姫さん=当時(26)=を失った中江美則さん(55)が25日、京都市左京区の市原野会館で保護司らを前に講演した。「事故から6年以上たち、一緒に過ごせない時間がどんどん積み重なっていく」と涙を流しながら語った。

 犯罪に関わった人と接することの多い左京区保護司会が、被害者の声を聞こうと企画。地域住民ら約100人が来場した。

 中江さんは講演で、幸姫さんが亡くなった時、切開された胸から握った心臓のぬくもりが忘れられないと回想。「心の底から人を憎むような人生はないと言ってきたのに、そんな最悪なことが現実になった」と声を振り絞った。

 また現在は、犯罪に関わった人の立ち直りを支援する「犯罪更生保護団体 ルミナ」を立ち上げて活動していることを報告。「再犯者を作らないことが新たな犠牲者を出さないことになる」と語った。ルミナでともに活動する男性も発言し、一緒に交通事故を目にした経験を紹介。「中江さんは、事故の加害者と被害者を問わず大丈夫か声をかけに出て行った。本当に優しい人だ」と話した。

【 2018年08月25日 23時10分 】

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