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台風豪雨で大量流木…京都、村おこしの貸しボート場が営業断念

貸しボートの船着き場があった大野ダムのダム湖。西日本豪雨や台風で流れ込んだ大量の流木が湖面を覆っている(南丹市美山町)
貸しボートの船着き場があった大野ダムのダム湖。西日本豪雨や台風で流れ込んだ大量の流木が湖面を覆っている(南丹市美山町)

 京都府南丹市美山町の大野ダム公園のダム湖で営業していた貸しボート場が、昨年10月の台風21号で被害を受けて営業再開の見通しが立っていない。船着き場やボートが破損し、大きな被害が出る台風や豪雨のたびに流木が湖面を覆う。管理する地元住民は「村おこしで続けていたが、災害で継続を断念した」と話している。

 貸しボート場は1994年にオープン。手こぎボート28隻、ペダル式のボート3隻、15人乗りの遊覧船もあった。住民が出資した運営会社「ダムパーク・大野」が南丹市の委託を受けて管理を続け、観光客やブラックバスの釣り客に土日祝限定で利用されていた。

 しかし、2013年9月の台風18号でボートや遊覧船が被災し、遊覧船は廃棄処分された。復旧して運営を再開したが、昨年の台風21号ではダム湖の水位が上がるなどして船着き場やボートが破損し、巡視艇も壊れた。管理事務所や倉庫も浸水被害にあった。

 大型の台風のたびにダム湖には大量の流木がたまることも営業継続への懸念材料となっている。府大野ダム総合管理事務所によると、今年は7月の西日本豪雨や8月、9月の台風襲来により、ダム湖には約四千立方メートルの流木がとどまっており、すぐには撤去できない、という。

 ダムパーク・大野の谷喬社長は「台風が多く、やめることに決めた。西の美山の玄関口として、ダムが利用できるように努力してきたが残念。高齢化で後継者もいない」と嘆く。南丹市美山支所は「運営のめどが立っていない。今後の対応を検討していく」としている。

【 2018年09月14日 12時23分 】

ニュース写真

  • 貸しボートの船着き場があった大野ダムのダム湖。西日本豪雨や台風で流れ込んだ大量の流木が湖面を覆っている(南丹市美山町)
  • ダム湖の周辺にある管理事務所と陸揚げされた貸しボート
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