出版案内
福祉事業団
京都新聞AR

空き家・空き室を時間貸し 会議やパーティーに、新ビジネス

ハウスドゥが時間貸ししている住居タイプの部屋。ミーティングやパーティーなどに使うケースもあるという(京都市中京区)
ハウスドゥが時間貸ししている住居タイプの部屋。ミーティングやパーティーなどに使うケースもあるという(京都市中京区)

 ハウスドゥが、空き家やビルの空き室を時間貸しする「タイムルーム」と呼ばれるサービスを京都市内などで展開している。増加する空き家や空き室の解消と賃貸物件オーナーの収益確保が狙いで、ビジネス目的の会議やママ友のパーティーなど、幅広い用途に対応する。物品や資産を共有するシェアリングエコノミー(共有型経済)の新手法として拡大を目指している。

 タイムルームは、部屋の規模などに応じて1時間あたり千円前後から利用できる。京都市中京区のオフィスビルなどで提供している会議室タイプや多目的室タイプでは、企業の打ち合わせやパーティーで使われることが多い。山科区などで提供しているマンションタイプは、家具や家電、キッチンも自由に利用できるため、営業マンが休憩したり、子連れの母親同士が食事したりといった多様な目的で利用されている。

 取り扱い物件数は今年8月末で京都府内の9件を含む15件。月間の利用者が延べ20組、収益率が家賃対比で130%を超える物件もあり、好調という。同社の経営企画部は「用途に応じて気軽に借りられる点が利用者から人気だ。不動産オーナーにとっては空室率が改善され、増加する空き家問題の解決などにもつながる」と手応えを語る。

 7月には、クラウド上でサービスを一括管理するシステムを本格稼働させた。物件や顧客の情報、予約の管理、クレジットカード決済、電子錠による施錠などの業務を集約し、新規物件へのサービス導入も簡素化できるようにした。同社は今後、取り扱うエリアや物件数をさらに広げる考えだ。

 内閣府の試算によると、2016年におけるシェアリングエコノミーの生産額規模は最大で5250億円。このうち民泊や駐輪場の貸し出しなどを含めた「スペース」の分野は、1400億~1800億円と推計される。サービスの導入を容易にするITの進展もあり、今後も広がりを見せそうだ。

【 2018年09月22日 16時08分 】

ニュース写真

  • ハウスドゥが時間貸ししている住居タイプの部屋。ミーティングやパーティーなどに使うケースもあるという(京都市中京区)
  • 住居タイプの部屋は休憩や少人数の食事会などに人気という(京都市山科区)
京都新聞デジタル版のご案内

    地域のニュース