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戊辰戦争「山国隊」隊列に初の女性 鳥取城渡り初めで

小学生やベテランの人らと一緒に笛の練習に励む小林さん(京都市右京区京北・山国自治会館)
小学生やベテランの人らと一緒に笛の練習に励む小林さん(京都市右京区京北・山国自治会館)

 明治維新で鳥取藩に加わり、戊辰戦争を戦った「山国隊」の歴史の中で、初めて女性が隊列に加わることになった。30日に鳥取市で行われる鳥取城大手橋の渡り初め式に鼓笛隊を派遣する「山国隊軍楽保存会」(京都市右京区京北)が、この隊列に限って参加とした。限定的とはいえ、明治150年の節目に新しい歴史を刻むことになる。

 初めて隊列に加わるのは、鳥取市出身で京北在住の京都市北部山間かがやき隊員小林悠歩(ゆきほ)さん(25)。

 保存会は山国隊が京都に凱旋(がいせん)した時の姿を忠実に継承することを目的にしており、明治・大正期に時代祭に参加していた時や山国神社例祭時の行進にも女性は加わっていない。現在、隊列には小中高生も参加しており、長距離を行進するため体力を考慮して男性に限定しているという。

 今回の女性の参加について、保存会の内ケ島正和会長は「彼女は山国隊のために尽力してくれている。行進する場所も鳥取なので、今回に限って理事会で了承した」と特例であることを強調する。その一方で「いずれは時代や地域の実情に応じて柔軟に対応することになるだろう」との見通しも示している。

 小林さんは今年3月、山国隊の服装で鳥取県知事を表敬訪問。山国隊派遣をめぐり鳥取市などとも協議してきた。「隊列に参加できることを光栄に思う。山国と鳥取のパイプ役になれたらうれしい」と話し、笛の練習に余念がない。

【 2018年09月25日 10時00分 】

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