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厳かに「名水汲上げの儀」 京都で「宇治茶まつり」

宇治橋の「三の間」で行われた名水汲み上げの儀(宇治市宇治)
宇治橋の「三の間」で行われた名水汲み上げの儀(宇治市宇治)

 茶の礎を築いた先人に感謝し、茶業振興を祈る秋恒例の「宇治茶まつり」が7日、宇治市宇治の宇治橋一帯で開かれた。狩衣(かりぎぬ)姿の茶業関係者が、茶をたてるための宇治川の水をくみ上げる「名水汲(くみ)上げの儀」を営み、厳かな儀式を橋上に詰めかけた観光客らが見守った。

 宇治橋の途中に設けられた「三の間」に午前9時ごろ、時代行列が到着。豊臣秀吉が宇治川の水で茶をたてて茶会を開いたとの伝承に基づき、小倉茶業青年団の2人が、つるべの先に付けたおけを宇治川に沈め、水をくみ取った。

 くんだ水は竹筒に移され、行列が近くの興聖寺へ運んだ。寺では新茶の茶つぼが口切りされ、茶道裏千家の金澤宗達業躰(ぎょうてい)が、届いた水で茶をたて、献茶した。

 この日は、宇治茶の振興を目指す「消費イベント」も同時開催された。府立宇治公園では、府南部や中丹地域産の茶の飲み比べや、石臼で茶葉をひく体験などがあった。飲み比べに参加した京都市右京区の橋本一郎さん(75)は「味の違いを見分けるのは難しかったが、どれもおいしかった」と笑顔で話した。

 宇治茶まつりは茶業関係者らでつくる奉賛会の主催。1933年に始まった後、一時中断し、51年の宇治市制施行時に「第1回」として復活し、今年で67回目。

【 2018年10月08日 11時09分 】

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