出版案内
福祉事業団
京都新聞AR

起業家支援へ居住空間付き施設 京都・交流深め異業種連携

京都市左京区吉田に建設するインキュベーターの完成予想図
京都市左京区吉田に建設するインキュベーターの完成予想図

 起業支援施設運営のフェニクシー(京都市中京区)は18日、社会的な課題解決に取り組む起業家を支援する居住空間付きのインキュベーター施設を来年6月に左京区吉田橘町に開設すると発表した。NISSHAやダイキン工業、味の素などが参加し、社員が会社に在籍しながら起業を目指す。入居者は生活を共にし、交流を深めながら異業種の連携による次世代ベンチャーの創出を目指す。

 フェニクシーは、日本を代表する社会起業家で京都大出身の久能祐子取締役(米国・S&R財団CEO兼理事長)らが参画して今年3月に設立された。久能取締役がワシントンで運営する起業支援施設の経験を踏まえ、日本でも産学公連携が盛んな京都でインキュベーターの開設準備を進めていた。

 新施設では環境問題など社会的な課題に対応する起業を支援する。第1期には、ほかにカルチュア・コンビニエンス・クラブ、富士フイルム、東京海上ホールディングス、三菱ケミカルホールディングスが参加する。

 各社からの入居者の事業計画の策定には、京都大経営管理大学院や三菱総合研究所なども協力。一定の期間を区切りながらビジネスプランについて指導する。基準をクリアすれば、ベンチャーキャピタル、ファンドから投資を受けられ、事業化の機会を得る。

 フェニクシーの橋寺由紀子社長は「歴史的に多くのサロンがあった京都は緩やかなネットワークが生きていて連携しやすい町だ。多くの入居者を事業化につなげ、京都で起業へのチャレンジ精神をさらに醸成させたい」と話している。

【 2018年10月18日 23時15分 】

ニュース写真

  • 京都市左京区吉田に建設するインキュベーターの完成予想図
京都新聞デジタル版のご案内

    地域のニュース