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「御装束師」伝統語る 僧侶の最高礼装に宮中の美

七条袈裟を重ねる僧侶の最高礼装の実演=京都市中京区・千總本社
七条袈裟を重ねる僧侶の最高礼装の実演=京都市中京区・千總本社

 東本願寺(真宗大谷派本山)の装束と公家の有職(ゆうそく)の関係を考える講演「千總と東本願寺―御装束師の姿―」が23日、京都市中京区であった。真宗大谷派内事部書記の山口昭彦さんが講師を務め、重要な法要の際に僧侶が着用する最高礼装を実演しながら、装束の中に残る宮中の風習などを解説した。

 一般社団法人「千總文化研究所」が主催、市民ら約60人が聴講した。千總は16世紀半ばに法衣(ほうえ)商「千切屋」として創業、江戸時代には東本願寺の「御装束師」として、法衣や「打敷(うちしき)」と呼ばれる敷物の調達を担っていた。

 講演では、袴(はかま)や単(ひとえ)と呼ばれる衣の上に法服「袍(ほう)」やスカート状の「裳(も)」を着用、その上に七条袈裟(げさ)を重ねる僧侶の最高礼装を実演。東本願寺とゆかりの深い近衛家の特徴を今に伝える様式を来場者がじっくりと見入った。

 山口さんは「古来、寺院と公家は密接な関係を築いてきたが、明治時代以降は廃仏毀釈(きしゃく)により宮中行事から仏教色が払拭(ふっしょく)された」とも指摘、宮中の規範とされてきた有職や有職文化を継承する重要性についても語った。

【 2018年10月24日 08時15分 】

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