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認知症理解訴え、百歳女性4年連続参加 京都で27日催し

おそろいのオレンジ色のTシャツを着て、「RUN伴」に臨む川口キン子さん(手前)と一人娘の岡本惠子さん=京都府京田辺市三山木の自宅
おそろいのオレンジ色のTシャツを着て、「RUN伴」に臨む川口キン子さん(手前)と一人娘の岡本惠子さん=京都府京田辺市三山木の自宅

 認知症への理解を広げるため、当事者や支援者が山城地域でたすきをつなぐイベント「RUN伴(とも)」が27日、京都府京田辺市などで開催される。今月4日に100歳を迎えた川口キン子さん=同市三山木=も車いすで参加する。4年連続の参加で、同居の長女岡本惠子さん(68)は「また、この日を迎えられた。声を掛けていただく人に『元気やよ』と伝えられる」と支援に感謝する。

 参加のきっかけは、2015年のRUN伴がキン子さんの誕生日に開催されたことから。惠子さんはキン子さんに「それまで頑張ろうね」と語り掛けて一緒に参加し、「次は行けるかな。1年越せるかな」との思いとともに日々を過ごしてきた。

 キン子さんは中国・大連生まれ。京都市上京区で暮らし、西陣織の織り子として働いてきた。77歳で夫を亡くし、07年から京田辺市の惠子さん宅に移り、市内のショートステイを利用している。長寿の秘訣(ひけつ)は「何でも食べること。甘いものが好き」とほほ笑む。

 耳や目が不自由になり、昔の話を繰り返すことや、意思疎通が難しいときもあるという。でも、惠子さんは、キン子さんのふとした言葉に喜んだり落ち込んだりしながら、家族や友人、施設職員に支えられてきたといい、RUN伴で「励みが増えた」。

 キン子さんは27日、車いすに乗って関係者に押してもらい、市役所から市社会福祉協議会までの道のりを10分ほどかけて進む。キン子さんのそばを歩く予定の惠子さんは「急に認知症になる人もいて、私は恵まれている方。気持ちが穏やかでないと介護はできない」と話し、認知症への理解が社会に広がることを期待する。

【 2018年10月26日 17時00分 】

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