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さい銭「電子マネーOK」 京都・モバイル時代のお寺模索

電子マネーでお金が入られるQRコードを貼り付けたさい銭箱(福知山市寺町・海眼寺)
電子マネーでお金が入られるQRコードを貼り付けたさい銭箱(福知山市寺町・海眼寺)

 さい銭もキャッシュレスの時代に-。参拝者が寺院で投じるさい銭に、電子マネーで支払うことができる決済システムを、京都府福知山市寺の海眼寺(かいげんじ)が導入した。スマートフォンを使って1円単位で支払うことが可能で、現金を持ち歩かない外国人旅行者や若者など、新たな参詣層の獲得を目指している。

 さい銭の電子マネー化は、関東地方の一部の神社で導入を始めた例があるが、仏教系の寺院では「国内では聞いたことがない」(全日本仏教会)という。

 海眼寺の芝原三裕住職(38)が、電子マネー化を進める栃木県の日光二荒山(ふたらさん)神社の取り組みを知り、スマホを使ってさい銭を入れることに抵抗感を持たない外国人観光客らの動向に、「現金も電子マネーも、ありがたい浄財に変わりはない」と導入を決めた。

 電子マネーの決済は、民間企業が提供するサービスを活用。境内の一角にある観音堂のさい銭箱に、専用のQRコードを貼り付けた。参拝者はスマホでコードを読み取って会員登録すれば、クリック一つで希望の金額のさい銭が入れられる。

 海眼寺は福知山市の中心部に位置するが、近年は檀家数が減少し、築100年を超す観音堂の修理が課題となっている。芝原住職はスマホ用ゲーム「ポケモンGO」が流行した2年前にも境内にスマホの充電器を設置するなど、モバイル時代に合ったお寺のあり方を模索している。

 芝原住職は「地方の寺院が生き残るにはさまざまなアプローチが必要。すぐさま収益の柱になるわけではないが、より多くの人にお寺を身近に感じてもらえれば」と話している。

【 2018年12月08日 11時19分 】

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