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和同開珎など奈良期の銅銭が束で出土 京都・安国寺遺跡

束になった銅銭などが見つかった安国寺遺跡の一部(宮津市小松)
束になった銅銭などが見つかった安国寺遺跡の一部(宮津市小松)

 京都府宮津市教育委員会は12日、安国寺遺跡(同市小松)の発掘調査で奈良時代の銅銭が束の状態で見つかった、と発表した。ひもを通して束ねた「さし銭」の状態だったとみられる計31枚が出土。同時代のさし銭の出土数は京都府内で2番目に多いという。市教委は「丹後国府があったことを裏付けるための貴重な史料」としている。現地説明会が15日に開かれる。

 市教委は2016年度から同遺跡の調査を始め、昨年度までに建造物の柱跡と考えられる複数の穴を発見。丹後国府関連の建物だった可能性があり、本年度は付近に他の穴がないかを調べた。

 約140平方メートルを掘り起こすと、深さ約1メートル、範囲約3メートルに奈良時代に流通した和同開珎や萬年通寳(まんねんつうほう)などの銅銭が見つかった。ひもなどはなかったが、さし銭の状態だったと推測されるという。さし銭は都城や国府、寺院など要所の近くで出土するケースが全国的に多く、市教委の河森一浩学芸員は「これだけの出土数は丹後地域でも群を抜く。安国寺遺跡が丹後国府の一角であった可能性が高まった」と説明する。

 また「國」と墨で記された土師(はじ)器なども見つかり、国府関連の遺跡であることを解明する重要な手掛かりになるという。他の柱穴跡は見つからなかった。

 説明会は府中地区公民館(同市中野)に午前10時集合。問い合わせは市教委文化振興課0772(45)1669

【 2018年12月13日 10時03分 】

ニュース写真

  • 束になった銅銭などが見つかった安国寺遺跡の一部(宮津市小松)
  • 今回の調査で出土した和同開珎や萬年通寶などの銅銭
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