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モデル犬「ジェームス」天国に 京都、殺処分減の活動に貢献

愛犬ジェームスの思い出を語り合う髙谷さん夫妻(京都市右京区)
愛犬ジェームスの思い出を語り合う髙谷さん夫妻(京都市右京区)

 近畿地方を中心に活動していたペットモデル犬「ジェームス」(雄、17歳)が2月上旬に死んだ。CDやカレンダーにもなり、売り上げは犬猫の殺処分を減らす活動などに寄付されてきた。飼い主の高谷謙次さん(64)と美和さん(55)夫妻=京都市右京区嵯峨=は「元は捨て犬だったジェームスの生涯を映像や絵本にし、殺処分減を呼び掛けていきたい」と構想を練る。

 ジェームスは2002年に、飼い主探しのボランティアを通じて高谷さん夫妻の元にやってきた。謙次さんが社長を務める建設会社が、スポンサーをしているFM京都の番組でジェームスの日常を紹介するコーナーが始まると、リスナーを中心に人気に火がついた。

 ジェームスの日常を歌ったCDも作られ、売上金は東日本大震災の被災地に届けられた。多数のテレビドラマやバラエティー番組にも出演した。

 特に近年は犬猫の殺処分を減らす活動に注力。高谷さん夫妻は15年から、1年間に撮りためたジェームスの写真でカレンダーを制作して販売し、集まったお金を毎年、京都市の動物愛護の基金に振り込んできた。

 ジェームスは人間の年齢に換算すると100歳ほどで、17年春ごろから歩く速度がだんだん遅くなった。同秋には寝たきりの状態になり、今年2月7日に息を引き取った。後日、自宅で開いたお別れ会には約100人が集まり、埼玉や神奈川県から駆けつけたファンもいたという。

 高谷さん夫妻は「動物の殺処分には終わりがない。多くの生き物が優しい飼い主に巡り会い、ジェームスのように幸せな生涯を送ってほしい」と話し、カレンダー発行などによる寄付活動は続けるつもりだ。

【 2019年03月26日 10時54分 】

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  • 愛犬ジェームスの思い出を語り合う髙谷さん夫妻(京都市右京区)
  • モデルとして活躍したジェームス
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