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80歳女性と18歳孫、世代超えそろって同志社大入学へ

キャンパスで世代を超えた入学を喜ぶ阪田美枝さん(左)と孫の祐実子さん(京都市上京区)
キャンパスで世代を超えた入学を喜ぶ阪田美枝さん(左)と孫の祐実子さん(京都市上京区)

 80歳の祖母と18歳の孫がこの春、そろって京都市上京区の同志社大に入学する。祖母は大学院総合政策科学研究科でデジタルアーカイブを研究、孫は政策学部で学ぶ予定といい、「得意な部分で助け合えたら」と世代を超えてともに学ぶ機会を喜び合っている。

 大学院前期博士課程に入学する阪田美枝さん=中京区=は、同志社女子大職員として勤めていた1990年代、全国を巡って収集した「紙すき唄(うた)」と「酒造り唄」をCDや書籍にまとめて出版した経験がある。大学院では日本に伝わる多様な「作業唄」について研究を深める。

 昨年春、阪田さんのCDを偶然に知ったジャズピアニスト山下洋輔さんが「(作業唄は)日本の文化の原点」と高く評価したことで、「もっと深く掘り下げなければ」と、大学院での研究を志すきっかけになった。その直後にステージ4の大腸がんと診断され、余命3年との宣告を受けたことも背中を押した。「大学院での2年間で何とか形に残さなければ、と強く思うようになった」

 今年2月にあった筆記と面接試験を経て今月上旬に合格。偶然にも孫の祐実子さん=奈良市=も同志社国際高から同志社大への進学が決まり、同じキャンパスで学ぶことになった。祐実子さんは「私はまだ学びたいことが見つかっていないから、おばあちゃんの意欲はすごいと思う」と語り、阪田さんは「パソコンでの履修科目登録などは助けてもらいたい」と笑顔で答えた。

【 2019年03月29日 10時17分 】

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