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事実上凍結の「新火葬場」計画、30年ぶり始動 京都・亀岡市

亀岡市の新火葬場予定地になった余部町丸山地域の丘陵。奥に見えるのはガレリアかめおか(亀岡市余部町・平和台公園内より撮影)
亀岡市の新火葬場予定地になった余部町丸山地域の丘陵。奥に見えるのはガレリアかめおか(亀岡市余部町・平和台公園内より撮影)

 京都府亀岡市は27日までに、下矢田町にある市営火葬場の移転先を、余部町丸山地域に決定した。市役所の西約600メートルにある高さ約40メートルの丘陵部に新設する。現火葬場の移転が計画されてから約30年、住民の反対でとん挫していた問題が、ようやく動き出す。

■開設60年、老朽化が深刻

 市や当時の記事によると、市はかつて篠町の長尾山への移転を決め、1992年に土地を取得したが、地元の反対で断念。96年、余部町丸山に予定地を変更し、地元自治会なども同意したが、反対する住民が訴訟を起こした。市側が勝訴したものの、計画は事実上、凍結されていた。

 市はこの間、現火葬場の改修で乗り切ってきたが、開設から60年以上が経過し、老朽化が深刻になった。高齢化で火葬件数は年々増加し、昨年度は約900件と、現行能力では対応できない恐れも出てきた。

 市は2017年に自治会や有識者らの審議会を発足。昨年4月に審議会は、土地を取得済み▽交通アクセスの利便性▽都市計画決定を終えている-などの理由から、余部町丸山に「優位性がある」と答申した。

 これを受け、市は同所に新たに建設する整備基本計画を策定。新火葬場は延べ床面積2500平方メートルで、現在の約6倍に広げる。炉を3基から4基に増やし、ペット用の動物炉1基を新たに設ける。待合ホールや多目的スペースも充実させ、小規模な葬儀・告別式を行えるようにする、という。

■整備費は約24億5千万円

 20年度から設計に入り、23年度に工事着手、25年度の開設を目指す。用地は市土地開発公社が8億5千万円で先行取得済みで、を想定。桂川孝裕市長は「広域化も視野に南丹市、京丹波町に働きかける。地元には基本的に合意を得ていると考えるが、再度、確認したい」としている。

 予定地のある亀岡地区自治会連合会の櫻井邦男会長は「どこかが引き受けなければいけない施設。周辺環境整備を含め、市の説明をしっかりと聞きたい」と、協議に応じる意向を示した。

【 2019年05月28日 12時40分 】

ニュース写真

  • 亀岡市の新火葬場予定地になった余部町丸山地域の丘陵。奥に見えるのはガレリアかめおか(亀岡市余部町・平和台公園内より撮影)
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