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祇園祭へ「ちまき部」結成 保存会の女性ら取り組み

束ねた稲わらをササで巻いてちまきを作る月鉾保存会「ちまき部」のメンバー(京都市下京区)
束ねた稲わらをササで巻いてちまきを作る月鉾保存会「ちまき部」のメンバー(京都市下京区)

 祇園祭に欠かせない「厄よけちまき」の作り手が高齢化する中、月鉾保存会(京都市下京区)の女性たちが「ちまき部」を結成し、古老からササの巻き方や束ね方を習ってちまき作りに取り組んでいる。誰が作っても形や大きさがそろうよう独自の物差しを使うなど工夫し、今年は約2千束を目標に作業を続けている。

 厄よけちまきは昔から京都市北部の農家などで作られてきたが、近年は作り手が高齢化。安定的にちまきを手に入れることが難しくなっている。

 月鉾保存会では危機感を持った斎藤政宏理事長が2016年5月ごろに保存会会員の清水直子さん(56)に声を掛けてちまき作りの現場を見学。数本の稲わらを濡らしたササで巻き、イグサで束ねてゆく工程を3時間ほど習い、細かな手の動きなどはビデオカメラで録画した。

 清水さんは画像を見ながら独学で技を身に付けた後、保存会の女性会員や囃子(はやし)方で関わる子どもの母親たちを誘って「ちまき部」を立ち上げた。現在は20人ほどがメンバーとなり、昨年の祭りが終わった直後から今年の分を作りためている。清水さんは「昔からの人に比べると私たちは格段に手が遅い。早くから始めることで一つでも多く作りたい」と言う。

 また初心者も携わることから一つずつ長さをそろえる物差しを木材で自作。稲わらにササを巻く際にまとめやすいよう髪留めクリップを使うなどアイデアも凝らす。

 完成したちまきは乾燥させる時間が必要なため作業は6月上旬が追い込み。清水さんは「疫病退散を願って始まった祇園祭で厄よけの願いを託すちまきは特別な存在。自ら作るようになって祭りに主体的に関わっている思いがより強くなった。手を抜かず丁寧な作業を心掛け、見た目も美しいちまきを届けたい」と話す。

【 2019年06月07日 12時28分 】

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