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「反戦万博」ハンパクから50年展 当時は米軍機残骸も展示

50年前に大阪で開かれたハンパクについて伝える写真や資料が並ぶ会場(京都市北区・立命館大国際平和ミュージアム)
50年前に大阪で開かれたハンパクについて伝える写真や資料が並ぶ会場(京都市北区・立命館大国際平和ミュージアム)

 1970年大阪万博の前年、人類平和を訴える「反戦のための万国博(ハンパク)」が大阪城公園で開かれて今年で50年。写真や資料からハンパクを振り返る展示会が、京都市北区の立命館大国際平和ミュージアムで開催されている。フォーク演奏や討論集会などを通じ、自らの手で戦争のない世界を実現しようとメッセージを発信する人々の姿を見ることができる。

 ハンパクは、ベトナム反戦運動や、日米安全保障条約の自動延長反対運動が熱を帯びていた1969年の8月7~11日、関西の「ベトナムに平和を!市民連合(ベ平連)」のメンバーらが中心となって企画。同ミュージアムの研究部門である平和教育研究センターが昨年度から研究に着手し、立教大や桃山学院大、九州大などの協力を得て資料を集めた。

 フォークソングなどの音楽演奏や演説会、パフォーマンスを通じて反戦を訴える若者らを写した写真、期間中毎日発行された「日刊ハンパク」を展示。前年に九州大に墜落した米軍偵察機の残骸を、会場に展示した様子を伝える冊子も並ぶ。ハンセン病患者の支援者らを写したとみられる写真もあり、さまざまな社会問題に向き合う市民が交流していたことがうかがえる。

 調査にあたった同センターリサーチャーの番匠健一さん(37)は「『戦後復興』という万博の『光』に目をくらまされず、日本が経験した戦争や『今』起きている戦争を、感覚レベルで手放さないようにしようという意識が参加者にあったのではないか。ハンパク後も息の長い活動を続けた人々も多く、この時代にハンパクに集った人々の広がりの中で、その後の反戦文化もできていったのだろう」と話している。24日まで。入館料が必要。

【 2019年08月24日 08時30分 】

ニュース写真

  • 50年前に大阪で開かれたハンパクについて伝える写真や資料が並ぶ会場(京都市北区・立命館大国際平和ミュージアム)
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