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「安易な融和政策は幻想」拉致被害者の蓮池氏、京都で講演

拉致問題の解決への思いを訴える蓮池氏(京都府福知山市土師・ホテルロイヤルヒル福知山)
拉致問題の解決への思いを訴える蓮池氏(京都府福知山市土師・ホテルロイヤルヒル福知山)

 北京都政経文化懇話会の8月例会が23日、京都府福知山市のホテルロイヤルヒル福知山で行われ、北朝鮮による拉致被害者で新潟産業大経済学部准教授の蓮池薫氏が「『夢と絆』~拉致が奪い去ったもの」と題して講演した。帰国を果たすまでの24年間の経験を通して、拉致問題解決への方策を語った。

 蓮池氏は、北朝鮮が拉致問題でまとめた、日本人被害者8人が死亡したとする報告書について言及。横田めぐみさんの生存が確認された時期と北朝鮮の説明に食い違いがあることや、返還された遺骨の発見状況が不自然なことなどから報告書は虚偽とした上で、「北朝鮮は(生存情報を)隠しておいた方が将来のカードとして役立つと考えたと思う」との見方を示した。

 拉致問題が解決しない背景について、国家としてのメンツや被害者が知る体制の秘密は大きな障壁ではなく、核やミサイルを巡る問題が横たわり、日本との国交正常化や過去の清算が実現できない状況があると指摘した。

 ただ、日本が安易な融和政策をとることは「幻想にすぎない」とくぎを刺し、拉致問題解決まで国交正常化しない原則を堅持すべきだと訴えた。その上で「安倍総理の『明るい未来』という言葉だけでなく、解決すればこうなるという具体的なビジョンを真摯(しんし)に提示する必要がある」と強調した。

【 2019年08月24日 15時33分 】

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  • 拉致問題の解決への思いを訴える蓮池氏(京都府福知山市土師・ホテルロイヤルヒル福知山)
岸田繁 交響曲第一番・第二番 連続演奏会 2019.10.5

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