京都新聞電子版 医療・健康特集「PET‐CTがん検診」
齢55歳、がん年齢突入。PET-CT検査年齢です! 武田病院画像診断センター 武田病院画像診断センター
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その2:PET-CT検査についてお話しましょう
PET-CT検査は一打でアプローチできるナイスショット

【林田 PETというのは、大まかにいうと放射性医薬品(FDG)を注射して、その薬剤が集まった部位を体の外から検出する仕組みです。FDGとはブドウ糖によく似た物質に放射能をつけたものです。
 そもそもがん細胞はブドウ糖をエネルギー源としていて、正常な細胞と比べると6〜8倍ものブドウ糖を消費して成長することが分かっています。体内にFDGを注入してブドウ糖の代謝が盛んな部位を探し出せば、がんを見つけることができるというわけです。FDGは外へ向かって信号として光を発するので、画像では光って見えます。
 CTの役割は、PETが捉えたFDGからの光をどこから出てきたものか、場所を調べることです。PETだけなら場所を確定させるためにもう一度CTを撮り直す場合があります。
いわばPET-CTはゴルフでワンオンさせることができるナイスショットといえます。


 PETだけの診断では正確な場所を特定することが難しいが、さらにCTを組み合わせることで多くの情報量を得ることができ、体のなかでの3次元的な位置を特定できる。当然、たいていの場合、検査は一度で済み、異常があればすぐに他の医療機関を紹介していただけるシステムだそうだ。
 さて私の検査結果はどうだったのだろう。問診から検査終了まで2時間弱で全身のチェックが終わった。どこかにがんができているのであれば、PET-CTの捜査網にすでにひっかかっているはずだ(ドキドキ)。
 林田先生は目の前のパソコンに送られていた検査画像を引き出して、ざっと点検をしてくださった。

がんだけではなく血管の石灰化やアルツハイマーも
【林田】 脳など盛んに代謝が行われている部位や、尿にFDGが排出されるために膀胱などが光って見えますが、これは生理的なものですから安心してください。PET検査ではがんだけではなく炎症がおきている場所、一方CT検査では石灰化しているところもわかります(腎結石、胆石、心臓を養う冠動脈の石灰化)。またPET-CT検査は脳から骨盤まで撮るので、脳の代謝の状態からアルツハイマー症の早期発見もできます。
 さて、あなたの画像をみたところ異常はないようですね。
(>ありがとうございます!良かったー)


 昨年11月の開設以来、検診全体からみればPET検査で約1.5%に早期がんがみつかり、CTの検査により約10%に冠動脈の石灰化が認められたそうだ。
このことはがんの早期発見により即刻医療を開始した人、また心筋梗塞の危険をも未然に防げた人がいたということだ。それはある意味で幸運だったともいえる。
アルツハイマー症が見つかったとしても、最近では薬剤投与により進行を遅らせることができるため、プラス効果は大きい。

【林田】 ただすべてのがんを網羅できるかというとそうではありません。胃、肝、腎、膀胱のがんなどは分かりにくい場合が多く、また炎症もFDGが集積した場合は注意深く観察することも大事です。当院のPET-CT検査には全国から受診にくる方も多いため、地方の医療機関とのネットワーク作りをさらに進めて、情報の共有化や患者さんの紹介などをスムーズに行っていきたいと考えています。

健康診断のニュースタイル/PET-CT検査検診・京都宿泊ツアー

 聞けば遠方からの受診者とは、あらかじめ京都観光とセットされた検査ツアーに参加した人がほとんどだそうだ。確かにJR京都駅すぐという利便性を考えるなら、武田病院ほど拠点になりやすいところはないだろう。

 (市内のホテルからお好みの宿泊先を選択したり老舗料亭を組み合わせたり、タクシーを使った市内めぐりなどプランはさまざま。詳しくは下記のJTBのページへ)

取材・イラスト=宮川克枝(ライター)

 

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林田孝平センター長のプロフィール

1975年三重県立大学医学部卒業後、長崎大学医学部、国立長崎中央病院、県立広島大学の放射線科医としての研修を経て、1979年国立循環器センター勤務。
1990年アメリカメリーランド州の米国保健研究所(National Institutes of Health)に留学し、PET研究を始める。1989年第27回日本核医学会賞を受賞。
1991年国立循環器病センターに復職。その後もPET研究を続ける。SPECT、PETに関する論文は200を超える。
現在、日本核医学学会評議員、日本脳卒中学会評議員、三重大学医学部、山口大学医学部の非常勤講師、国立循環器病センター客員研究員。

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