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社説:五輪メダル続く スポーツ振興の契機に

 平昌五輪のフィギュアスケート男子で、羽生結弦選手(23)が金メダルを獲得し、五輪連覇を達成した。

 宇野昌磨選手(20)も銀メダルを獲得した。

 この種目での連覇は66年ぶりとなる。また、日本勢がフィギュアスケートで金銀を同時に獲得するのも初めてだ。若い選手たちの偉業達成をたたえたい。

 羽生選手は昨年11月の公式練習で右足首を負傷し約2カ月間、滑ることができなかった。五輪連覇どころか、出場すら危ぶまれた。

 氷上に出られない焦りがあっただろう。リハビリやイメージトレーニングを重ねた。才能だけでなく、努力と忍耐の成果だ。

 フィギュアスケートは技術進歩がめざましい。男子は4回転ジャンプが当たり前のようになり、高得点争いの時代に入っている。

 こうした中、羽生選手は総合的な技の巧みさが際だった。ジャンプだけでなく、表現力で他選手を圧倒した。

 宇野選手は、技術点では羽生選手を上回る出来栄えで、初出場での銀メダルとなった。若手の目に見える成長は、日本のフィギュア界のめざましいレベル向上を物語っている。

 日本勢はスキー競技やスピードスケート、スノーボードでもメダルを獲得している。スピードスケート女子500メートルで、小平奈緒選手(31)も金メダルに輝いた。

 日本オリンピック委員会(JOC)は「複数の金を含む9個以上」を目標に掲げる。メダル総数ではすでにクリアした。

 今後も上位成績が期待される種目がある。

 ただ、メダル争いには食い込めないが、懸命に競技に挑戦する選手たちがいることを忘れないでいたい。

 平昌の好成績で、JOCも2020年の東京五輪への機運の盛り上がりを期待する。

 国は2015年にスポーツ行政を一元化しスポーツ庁を発足させた。主な狙いは東京五輪に向けた選手強化で強化予算も急増している。

 一方で、一部の有力選手の育成に偏らず、「国民皆スポーツ」の風土や文化を根付かせる役割も与えられた。

 スポーツ振興は、高齢化に対応した健康維持の意味でも重要だ。競技のすそ野の拡大は、トップレベルのさらなる向上にもつながろう。

 輝かしい五輪の成果を、スポーツ全体の底上げにつなげたい。

【 2018年02月19日 13時10分 】

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