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京都スタジアム建設、争点に 京都府知事選

京都府の球技専用スタジアムの建設予定地。2020年春のオープンに向け工事が進んでいる(亀岡市・JR亀岡駅北側)
京都府の球技専用スタジアムの建設予定地。2020年春のオープンに向け工事が進んでいる(亀岡市・JR亀岡駅北側)

 8日投開票の京都府知事選では、府が亀岡市のJR亀岡駅北側で建設を進めている球技専用スタジアムの是非も争点の一つになっている。西脇隆俊候補(62)は「スタジアムはまちに人を呼び込む手段だ」として必要性を強調する一方、福山和人候補(57)は「財政負担などの観点から、いったん立ち止まって検証したい」と慎重な姿勢を示している。

 「京都スタジアムを訪れた人にどうやって亀岡にお金を落としてもらうか、そこは市長の知恵の出しどころではあるが、私も知恵と汗を絞りたい」。3月30日夜、亀岡市内であった演説会で、西脇候補が訴えた。

 建設を推進した山田啓二知事は従来、「京都府のような規模の自治体なら必ず持っており、ずっと我慢してきた。(運営が)黒字とか赤字とかという問題ではない」と主張する。30日の演説会で西脇候補は、応援に駆け付けた山田知事とともに「府域の均衡ある発展のためにも京都スタジアムは必要だ」と強調した。

 スタジアムは2020年春のオープンに向け、今年1月に府が着工した。本体工事費は約130億円。サッカーやラグビーといった特定競技の施設に巨額の税金を充てることについて議論が起きた。京都市中京区の山陰線二条駅から亀岡駅まで快速で約15分だが、亀岡市での集客力に対する懸念は今なおくすぶる。

 福山候補は亀岡市内の演説会で、「環境リスク、財政負担、住民合意の3点から必要性を検証し、だめなら京都スタジアム建設は撤回する」と主張した。明確な反対姿勢は示さなかったが、支持者の間には建設中止を求める声が根強い。

 府に対し事業費の支出差し止めを求める訴訟を京都地裁に起こした原告団代表の高向吉朗さん(69)は応援演説で、「水があんなにつく場所に本当に建てていいのか。完成後も運営が大赤字になることは全国の事例を見れば必定だ。福山さんが知事になれば前向きに打開できる」として支援を呼び掛けた。

【 2018年04月03日 11時17分 】

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