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優生手術、京都で新たに12人特定資料 未整理文書で発見

不妊手術を受けた12人の記録が残っていた「強制優生手術関係綴」(京都府提供)
不妊手術を受けた12人の記録が残っていた「強制優生手術関係綴」(京都府提供)

 京都府は2日、旧優生保護法に基づき強制的に不妊手術を受けさせられた個人12人を特定する資料が新たに見つかったと発表した。公文書の保存期限は過ぎていたが、府立京都学・歴彩館(旧総合資料館)に未整理の文書として残っていた。5月中旬に個人情報を除く部分を閲覧公開する。

 新たに見つかったのは、1958年度に作成された「強制優生手術関係綴(つづり)」。手術を受けさせられた個人の名前や住所などが記入された優生手術申請書をはじめ、手術の行政手続きに必要な手術適否の審査結果、手術実施報告書など一式が12人分とじられていた。府の統計でも58年度の手術件数は男性7人、女性5人となっている。府健康福祉部は「今後、資料内容を精査し、状況に応じて本人確認や、実態把握をしていきたい」としている。

 府内では1953~75年に89人が強制手術させられたが、公文書の保存期限が過ぎ、残存資料が少ないことが救済の壁となっている。府もこれまで「個人を特定できるのは1人分のみ」と説明していた。

 国会で救済措置を探る動きが強まり、厚生労働省が3月末、都道府県に対し資料保全を要請した。府では、同館が収集し、段ボールなどに入れたままだった保存期限切れの資料1万6千点を全て確認した結果、同綴を含む5冊の関連文書が見つかったとしている。

 同館の荒田豊副館長は「同綴は当時の職員が学術的・歴史的に必要と判断し、抽出して保管していたとみられる。前後の年度の資料は残っていなかった」としている。

 手術を受けた本人や親族からの府の相談窓口は075(414)4580。

【 2018年05月02日 22時47分 】

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