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光秀の重臣・秀満の書状公開 京都・鮎ずしの礼記す

江戸期の武者絵に描かれた明智秀満
江戸期の武者絵に描かれた明智秀満

 明智光秀の重臣で、福知山城の城代だった武将・明智秀満の書状が京都市内で見つかった。領内の土豪に対し、贈答品の礼や由良川での漁業許可を伝える内容で、専門家は、明智家による丹波北部地域の統治の実態を示す貴重な資料とみている。2日から京都府福知山市内記の福知山城(市郷土資料館)で公開される。

 書状は縦26・5センチ、横29・3センチ。内容や形式から秀満が福知山城の城代を任されていた1579~81(天正7~9)年に、領内の土豪に宛てて書かれたと推定される。

 書状は、贈答品の鮎(あゆ)ずしへの礼や「有路(同市大江町有路地区)の堤を開けるので、十分留意してサケを捕獲してください」などを伝える文面となっている。有路は他の文献で、江戸期に由良川を遡上(そじょう)するサケを捕獲する特権を持ち、600匹を年貢として納めていたことが確認されており、当時の由良川利用の実態を物語る。

 秀満の書状はこれまで全国で4通確認されているが、うち3通は所在不明。今回見つかったのは新たな1通で、府立丹後郷土資料館(宮津市)の吉野健一学芸員は「当時の由良川の水運や水利に関する資料はほとんど無い。明智家が由良川を支配し、その影響力が丹波のみならず、丹後にまで及んでいたことを示す貴重な資料」と話す。

 福知山市郷土資料館の駿河禎克館長は「明智家と地域の暮らしが垣間見え、心温まる。大河ドラマで福知山城に注目が集まる中、宝物として大事に活用していきたい」と喜ぶ。

 京都市の古書店で昨年発見され、鑑定を経て3月に福知山市が購入した。

 公開は7月16日まで。光秀の関連資料も展示する。午前9時~午後5時。火曜休館。入館料が必要。

【 2018年06月02日 13時32分 】

ニュース写真

  • 江戸期の武者絵に描かれた明智秀満
  • 明智秀満が、由良川の漁業権などについて領内の土豪に宛てたと見られる書状(福知山市内記・福知山城
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