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心停止、近くのAEDボランティアに連絡 京都大などアプリ開発

京都大などが開発したアプリ「AED GO」の画面。AEDの場所や現場までのルートが表示される(石見教授提供)
京都大などが開発したアプリ「AED GO」の画面。AEDの場所や現場までのルートが表示される(石見教授提供)

 自動体外式除細動器(AED)の利用を促進するアプリ「AED GO」を京都大などが共同開発し、7月から愛知県尾張旭市で本格運用する。心停止の疑いがある通報を受けると、同市消防本部がアプリを通じて登録ボランティアに通知。救急隊の到着より早くAEDを患者に施して救命率向上を目指す。AEDを活用するアプリを市の救急体制と一体的に運用するのは全国でも珍しいという。

 開発の中心になった京大環境安全保健機構の石見拓教授によると、心停止状態の患者をAEDで治療すると救命率は2倍になるが、できるだけ早く施す必要がある。発作で心停止したものの、市民からAEDの治療を受けたおかげで1カ月後に社会復帰した患者数は、2013年に国内で201人。アプリの活用でさらに救命率を伸ばす狙いだ。

 アプリは、AEDの扱いなどの講習を受けた同市の市民らが登録。同市消防本部から通知を受けた市民は、スマホに現場と自分の居場所、AEDの所在地が表示される。現場に駆けつけられる時はアプリで返信。最寄りのAEDを持って、ナビに従って現場に向かう。

 アプリを通じて使えるAEDは同市全域でコンビニなどに149台配備されている。17年1月から消防職員らがボランティア登録して試行を開始。通報時にボランティアが自宅に駆けつけることへの同意取得の仕組みなど修正を重ね、準備を整えた。7月からは市民や消防団員など約250人が登録する。

 同市消防本部は「さらにボランティアを増やし市民同士の助け合いで救命率を高めたい」とし、石見教授は「世界的には日本のAED普及は進んでいるが、救える命はまだ多い。尾張旭市でうまくいけば全国で広げたい」としている。

【 2018年06月30日 17時00分 】

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