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松本死刑囚ら執行 「一つの区切り」 京都の関係者

 「やむを得ない」「一つの区切り」。オウム真理教元幹部ら7人が死刑執行された6日、死刑囚と関わりの深い京都の弁護士や住民は突然の知らせに驚き、複雑な思いを明かした。オウム真理教から改称した「アレフ」の関連施設がある甲賀市では周辺住民から、今後の信者の動向を不安視する声も上がった。

 新実智光死刑囚の弁護を担当した堀和幸弁護士(京都弁護士会)は先月26日、大阪拘置所で約8年ぶりに新実死刑囚と面会した。「久しぶりですね」と声を掛けると、笑顔が返ってきた。「自分から見た彼は好青年で、事件とかけ離れた印象しかない」と話す。ただ、松本智津夫死刑囚をあがめ続け「自分の行為は間違いではないとの主張は変わらなかった」と言う。面会時間は20分ほど。「まさか、これが最後になるとは。残念でならない」と述べた。

 井上嘉浩死刑囚がかつて暮らした京都市右京区。幼少期を知る女性(77)は「若いころに入信し、誰も間違いを正してくれなかったと思うと気の毒だ」と話した。近くの男性(72)は「被害者のことを思うと許せないし、一つの区切り。ただ、若く優秀な人たちがなぜ教団に取り込まれたのか、検証を続けないといけない」と話した。

 中川智正死刑囚はかつて京都府立医科大に在籍。当時を知る50代の医師は「ごく普通な印象の学生だった。なぜオウム真理教に入信したのか。真相が明らかにならないまま死刑が執行されたのは残念だ」と話していた。

 オウム真理教から改称した「アレフ」の信者居住施設がある甲賀市水口町宇田では、立ち退き運動を行う対策委員会メンバーの60代男性が「信者が今後どんな動きをするか不安。施設の監視活動を十分に行う必要がある」と話した。

【 2018年07月07日 08時53分 】

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