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国道陥没は止水対策ミス 京都、トンネル漏水事故の技術検討委

事故のあった「いろは呑龍トンネル」の南幹線と北幹線の接続箇所。この箇所の対策工事は終わり、今後は地上での本復旧工事が行われる(向日市鶏冠井町)
事故のあった「いろは呑龍トンネル」の南幹線と北幹線の接続箇所。この箇所の対策工事は終わり、今後は地上での本復旧工事が行われる(向日市鶏冠井町)

 雨水貯留施設「いろは呑龍(どんりゅう)トンネル」の漏水と土砂流出事故についての技術検討委員会が9日、現場近くの京都府向日市鶏冠井町の府流域下水道乙訓ポンプ場で開かれた。事故原因は、施工業者の止水対策が不十分だったためで、地下での復旧工事を終えたことが報告された。同トンネル南幹線の一部供用開始は、2020年度末で当初計画通りだという。

 事故は昨年11月27日、使用中の北幹線と建設中の南幹線の接続部分(地下25メートル)で発生し、現場の真上を走る国道171号が陥没した。

 同委員会は地盤工学などの専門家4人で構成されている。この日の第3回目の会合では、事故原因は▽接続部分の外周における充填(じゅうてん)剤の不足▽止水材の未設置―などで、西松建設など施工業者のミスだったことが報告された。これまでに対策工事を終えて現在は漏水はない状態だという。

 委員長の大西有三京都大名誉教授は「接続部分は複雑な工事だったにもかかわらず、業者の過信があったのではないか。残る工事は安全に進めてほしい」と述べ、業者側は「過去の事例などを検証して施工すべきだったが、十分な実行が伴わなかった。教訓を生かしたい」と謝罪した。陥没した部分は砕石や薬剤でふさがれているが、今後、本格的な復旧工事を行う。

【 2018年07月10日 09時18分 】

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