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豪雨被害、道路復旧めど立たず 京都・南丹

頂上付近から崩落した山林。左手の空き家をのみこんだ(南丹市日吉町生畑)
頂上付近から崩落した山林。左手の空き家をのみこんだ(南丹市日吉町生畑)

 西日本豪雨は、京都府の丹波2市1町で土砂崩れを引き起こした。南丹市では損壊した道路の復旧の見通しが立たず、住民生活に影響を受けたままの地区があり、山林には昨年10月の台風21号による倒木被害も残る。住民や林業関係者は「今後も大雨や台風が続けばどうなるのか…」と不安を募らせている。

 今回の豪雨による土砂崩れは、亀岡市で約10件、南丹市で少なくとも十数件、京丹波町は主なもので約30件確認された(いずれも18日現在)。特に南丹市では、大規模な崩落も目立った。

 同市日吉町中世木では山林の間を縫う市道が約50メートル下の谷底に崩れ落ちた。4世帯7人が住む西牧山地区とつながる唯一の車道で、集落外へは車で移動できない状態が続く。住民は「買い物など生活が不便で困っている」と話すが、市道路河川課は「地形が険しく、重機が入れない。困難な復旧になる」と漏らす。

 同町生畑では、山の頂上付近から約60メートルにわたって崩れた土砂が民家をのみ込んだ。空き家で人的被害はなかったが、近くの山本文章さん(29)は「山あいの集落に住む住民は多く、家が巻き込まれたのは怖い」と、新たな自然災害の発生に危機感を募らせる。

 日吉町森林組合は「相次ぐ地震でずれた地盤に雨水が入り、大きな土砂崩れを引き起こしたのでは」と推測する。

 台風21号の暴風雨で倒木被害を受けた管内の山林約30ヘクタール以上で復旧を急ぐが、被災箇所が多く、復旧を終えたのは半分程度にとどまり、今回の豪雨で作業道の一部が損壊した。同組合は「秋口までに完了させたいが、それまでに災害が続かないよう祈るしかない」と警戒している。

【 2018年07月19日 09時44分 】

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