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「偽装恋愛は常とう手段」 違法スカウト、手口明かす

違法スカウトの仕組み
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 京都市の四条河原町や祇園一帯で、スカウト集団が女性に声をかけ、性風俗店にあっせんする違法行為が横行している。仲間が経営するバーで法外な飲食代を請求し、支払えなくなった女性を半強制的に働かせており、手口は悪質だ。

 「偽装恋愛は、スカウトが用いる常とう手段」。京都市内のスカウト集団に所属する20代の男性が京都新聞の取材に応じ、手口の一端を明かした。

 市内には違法行為を行うスカウト集団が複数存在し、滋賀県警が摘発したグループを含む二つの組織が、祇園で会員制バーを経営しているという。スカウトの大半は市内の大学に通う男子学生で、バーの店員も兼務する。四条河原町や京都駅前で女性に声をかけてデートしたり、相談に乗ったりして親密な関係を築き、バーに招待するという。

 「店はホストクラブみたいなもの。女性はスカウトを本当の恋人と信じ込んでいるので、『彼氏のためなら』と高級な酒をどんどん注文する」。スカウト業界で「色管理」と呼ばれる手法で、飲食代が一晩数十万円に上ることも珍しくないという。男性は「ターゲットになりやすいのは、気が弱そうで、恋愛経験が少なそうな女の子」と打ち明ける。

 集団は、しばらくは支払いを猶予し、未払いが高額になった段階で本性を現す。「体で返す以外に方法はない」「すぐに稼げる仕事がある」。時には高圧的に迫り、京阪神や滋賀の性風俗店にあっせんする。

 スカウトは、女性の給料の10~15%分を永続的に受け取る。バーでの飲食代の一部も報酬となり、月100万円以上を稼ぐスカウトもいるという。「学生の多くはバイト感覚で始める。でも、思わぬ大金を手にして、この世界から抜け出せなくなる」

【 2018年07月23日 11時10分 】

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