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戦争孤児体験、紙芝居に 一時保護所出身、京都の男性モデル

戦争孤児だった小倉さんをモデルにした紙芝居(京都市伏見区)
戦争孤児だった小倉さんをモデルにした紙芝居(京都市伏見区)

 太平洋戦争で戦争孤児になった京都市左京区の男性をモデルにした紙芝居を、伏見区の市民グループが作った。伏見区にあった戦争孤児らの一時保護所「伏見寮」での体験などを描き、関係者は「子どもたちに戦争の実相を伝えたい」と26日からの読み聞かせに向けて準備を進めている。

 新日本婦人の会伏見支部などでつくる「ピースメッセージ展実行委員会」が作成。身近な地域での戦争の歴史を語り継ごうと企画した。

 モデルは小倉勇さん(86)。終戦直前、13歳の時に空襲で母親を亡くし、親戚に預けられるも、飛び出して仲間と駅などで暮らすようになった。京都駅で警察に捕まり伏見寮に入った。最初は反発するが、園長との出会いでまじめに生きることを決意する人生を追うストーリー。

 紙芝居では「おまえは何で生まれてきたんや」と親戚から投げつけられた言葉や、「大人がした戦争で何で苦しまなあかんのや」という小倉さんの憤る心情を表現する。

 実行委員長の永口京子さん(60)は「紙芝居が、子どもたちの戦争や平和を考えるきっかけになったらうれしい」と話した。

 読み聞かせは26~31日に市伏見青少年活動センターで開くピースメッセージ展で毎日午後3時から。入場無料。

【 2018年07月26日 17時30分 】

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