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いじめ情報請求に「慎重対応を」 京都・福知山市「迷惑」とも

女性からの情報公開請求の対応について福知山市が市立福知山市民病院に宛てて出した文書の一部
女性からの情報公開請求の対応について福知山市が市立福知山市民病院に宛てて出した文書の一部

 京都府福知山市が今年5月、いじめ問題で市を相手に係争中の女性原告への対応を巡り、女性からの情報公開請求には慎重に対応することなどを求める文書を作成し、市の関係機関に通知していたことが8日、関係者への取材で分かった。行政による情報開示の恣意(しい)的な操作につながりかねない市の対応に、専門家からは懸念の声が上がっている。

 女性が訴訟の証拠に用いるために行った情報公開請求がきっかけで、過去の学校日誌が不当に廃棄された問題が明らかになり、京都新聞が5月23日に報じるなどした。

 女性への情報開示を巡る対応について市がまとめた文書は、5月28日付で市立福知山市民病院に宛てて出した書面。記述では、女性が市と係争中の原告であるとした上で「訴訟に絡めた情報公開により(中略)市の顧問弁護士その他訴訟関係人が、多大なる迷惑を被っている」と説明。女性からの開示請求については「慎重になられることを求める」とし、市長部局に移送するよう求めている。

 女性は、訴訟に関連する調査の目的で5月下旬、同病院に情報公開請求したが、後日、市長名で不開示の決定が通知された。病院側に経緯を尋ねたところ、市から指示されているので開示できない、との趣旨の説明を受け、不審に思ったという。

 女性は「文書に書かれている『迷惑』の意味が分からない。個人を名指しされ困惑している」と話す。文書を作成した市民課は「市情報公開条例に基づいた文書で違法性はない」としている。

 NPO法人「情報公開クリアリングハウス」の三木由希子理事長(45)は「情報公開は請求権のある全ての人に対して平等に行われるのが大前提だ。情報開示の判断の場に個人と行政との関係を持ち込むのは情報公開制度の理念を逸脱した行為で、市の対応はあり得ない」と話している。

【 2018年09月09日 13時00分 】

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  • 女性からの情報公開請求の対応について福知山市が市立福知山市民病院に宛てて出した文書の一部
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