出版案内
福祉事業団
京都新聞AR

電柱なくそう 「そのまま埋めちゃう」新工法の効果は?

京都市が実証実験で使う米国製の重機=京都市提供
京都市が実証実験で使う米国製の重機=京都市提供

 無電柱化事業の高額な整備コストを削減するため、京都市は5日から、電線や通信ケーブルを専用管路に入れずにそのまま埋める新工法の実証実験を左京区の東一条通で始める。実験は昨年に続き2回目で、5日間ほどかけて、前回埋めた通信ケーブルの状態を確かめる。

 新工法は「直接埋設方式」で、埋設した管路に電線を収容する従来工法に比べ、掘削面積が小さく、管路も不要なため、費用を大幅に削減できる可能性があるという。無電柱化が進んでいる欧州の各都市で採用されたが、日本ではまだ実用化されていない。

 1度目の実証実験は昨年11~12月に行い、東一条通の東大路通から京都大正門までの車道約70メートルに深さ約55センチの溝を設け、通信ケーブルを埋めた。通信品質に問題はなく、埋設から1カ月後に掘り起こしたところ、ケーブルに目立った傷はなく、路面に亀裂なども発生しなかった。

 前回は整備区間が5日間通行止めとなり、車両は片側1車線通行としたため、今回は実施区間を20~30メートルずつ3分割して埋設作業を行い、交通への影響を抑制できるかを調べる。

 日本に比べて無電柱化が進む欧米の重機を試用し、工期短縮などの効果を検証する。パワーショベルを使う従来工法よりも施工スピードが約5倍速いとされる。掘削時の土砂の飛散状況などを確認し、市街地での使用の可否を探る。こうした試みを通し「将来的な直接埋設方式の実用化に向けて検討を進める」(京都市道路環境整備課)という。

【 2018年11月04日 12時30分 】

ニュース写真

  • 京都市が実証実験で使う米国製の重機=京都市提供
  • 京都市が昨年行った無電柱化事業の実証実験。深さ約55センチの溝を掘り、通信ケーブルを埋設する(京都市左京区)
京都新聞デジタル版のご案内

    地域の政治・社会ニュース

    全国の政治・社会ニュース