出版案内
福祉事業団
京都新聞AR

着弾40メートル先「直撃したら…」 迫撃砲誤射で車被害の男性

着弾時の様子を振り返る川村さん(14日午後8時35分、高島市朽木雲洞谷)
着弾時の様子を振り返る川村さん(14日午後8時35分、高島市朽木雲洞谷)

 砲弾は市民が乗った車からわずか40メートルほどの道路に落下、破片やアスファルトが飛び散り、あわや命に関わる事態となるところだった。滋賀県高島市の陸上自衛隊饗庭野演習場で発生した迫撃砲実弾の誤射。市では3年前にも陸自の銃弾が民家に着弾しており、「安全管理を徹底して」「訓練の中止を」と怒りの声が上がった。

 高島市今津町北生見の着弾点近くで停車中、飛び散ったアスファルトなどで車に被害を受けた朽木漁業協同組合長の川村長太郎さん(71)=高島市朽木雲洞谷=が、京都新聞の取材に、着弾時の様子を語った。

 1人で乗用車を運転して用事に出掛ける途中、国道303号の路肩に車を止めた時だった。耳をつんざくようなバーンという爆音が響いた。「聞いたことのない、強烈な金属音のようなさく裂音だった」

 左前方で、白っぽい砂煙が高さ2~3メートルほど上がった。車の左側にビシビシと何かが当たる音がした。左後部の窓ガラスが割れ、後部座席に飛び散った。

 一瞬何が起こったか分からなかったが、陸上自衛隊饗庭野演習場が近いことから、直感的に陸自が誤射をしたのではないかと思った。「また何か飛んでくるのでは」。不安を抱えたまま車を降りて見ると、車の左側のドアや雨よけに4カ所ほど、小石が当たったような傷がついていた。左後部の窓ガラスは、ほとんど割れてなくなっていた。

 高島署朽木駐在所と高島市役所に連絡し、現場で待っていると、自衛隊員らが駆けつけた。砲弾は車から40メートルほど離れたところに着弾していた。路面のアスファルトが直径1メートルほどにわたってめくれ、真ん中付近に穴が開いていた。羽根のついた長さ10センチほどの砲弾のようなものが見えた。

 川村さんは「もし砲弾が車を直撃していたら、あの世行き。本当に、すんでのところだった。演習場をなくせとは言わないが、安全管理はきちんとしてほしい」と話した。

【 2018年11月15日 08時01分 】

ニュース写真

  • 着弾時の様子を振り返る川村さん(14日午後8時35分、高島市朽木雲洞谷)
  • 落下した81ミリ迫撃砲弾と同型の弾(陸上自衛隊提供)
京都新聞デジタル版のご案内

    地域の政治・社会ニュース

    全国の政治・社会ニュース