出版案内
福祉事業団
京都新聞AR

なくならない飲酒運転、事故防止へ未明も検問 取り締まりに密着

飲酒運転の検問で運転手の呼気を調べる警察官(12月7日午後11時15分、京都市東山区)
飲酒運転の検問で運転手の呼気を調べる警察官(12月7日午後11時15分、京都市東山区)

 飲酒運転による交通事故が後を絶たない。京都府内では年間数十件のペースで発生しており、昨年は41件と前年から9件増えた。厳罰化が進み、社会で飲酒運転撲滅の機運が高まってもなお、違法行為は減らない。忘年会シーズンでにぎわう京都市東山区の祇園地区で、京都府警が実施した取り締まりに密着した。

■午前4時まで

 12月7日午後10時。交通違反などを担当する府警本部交通指導課や東山署の警察官65人が、三条通や東大路通など祇園一帯の約10カ所に分散し、検問を始めた。「止まれ」と書かれた旗を振り、通行車両を1台ずつ停止させる。検査機器などを使って運転手の呼気をチェックし、問題がないことを確認すると「安全運転を心掛けてください」と送り出す。

 日付が変わり、冷え込みがきつくなってきた。通行量は激減したが、検問を察知して急停車したり、右左折したりする不審車両が現れないか、検問担当者は気が抜けない。

 取り締まりは午前4時まで約6時間にわたって行われ、男性2人が道交法違反(酒気帯び運転)容疑で摘発された。赤切符を交付された男性は京都新聞の取材に「飲んでから時間がたっていたので大丈夫と思った。反省しています」と話した。

■年間400人検挙

 2006年に福岡市で幼児3人が犠牲になった飲酒運転事故が契機となり、酒酔いや酒気帯び運転の法定刑引き上げなど厳罰化が進んだ。

 しかし、その後も飲酒運転事故はなくならず、府内では14年以降、30~40件で推移。道交法違反(酒酔いや酒気帯び運転)の検挙人数も400人台後半で横ばいの状態が続く。

 府警は、祇園地区だけでなく、府内全域で定期的に飲酒検問を実施している。検問終了後も覆面パトカーを現場周辺に待機させるなど摘発を強化しており、府警交通指導課の河田秀嗣次席は「飲酒運転は、人命にかかわる重大な事故を引き起こしかねない。徹底した取り締まりを続けたい」と力を込める。

【 2018年12月30日 11時20分 】

ニュース写真

  • 飲酒運転の検問で運転手の呼気を調べる警察官(12月7日午後11時15分、京都市東山区)
岸田繁 交響曲第一番・第二番 連続演奏会 2019.10.5

    地域の政治・社会ニュース

    全国の政治・社会ニュース