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寂聴さん「梅原さん、根はロマンチストで恐妻家」 死去悼む

日本ペンクラブ京都例会で特別講演をした瀬戸内さんにエールを送った梅原さん(2016年10月、京都市上京区・平安女学院)
日本ペンクラブ京都例会で特別講演をした瀬戸内さんにエールを送った梅原さん(2016年10月、京都市上京区・平安女学院)

 梅原猛さんの死去を受け、作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん(96)が追悼コメントを寄せた。

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 梅原猛氏は、京都の文化面を一手に引き受ける代表者であられた。ご自分では、哲学者と自称されていたが、日本歴史観が日本文学観以上に、深い研究と独自の見識を開発していて、梅原学という魅力的な学問を発明していた。机にしがみついた学者ではなく、常に世界に目を開き、自身の学問の新しい開発に余念がなかった。

 天性の芸術的才能にも恵まれていて、学問の傍ら、創作能やスーパー歌舞伎やスーパー狂言を制作し、興行的にも大当たりさせた。

 あふれる思想を手で書くのがもどかしく、係りの編集者は、梅原氏のふきあふれる思想の言葉を、かたっぱしから書き取る能力をもとめられた。その1人が私につくづく語った。

 「あの人は人間じゃないですよ。喋(しゃべ)りはじめたら朗々としてつかまえる閑(ひま)がなく、その言葉を聞き取り、書くのが大変なんです。ああいう人を天才というのでしょう」

 私が三つ年上なので、いつの間にか「姉さん」と呼んでいた。根はロマンチストで、恐妻家で、美しい聡明(そうめい)な夫人がご自慢だった。100まで生きて書くと言い続けていたのに、93歳で亡くなったのが惜しい。

 京都の貴重な宝が失われたのが惜しい。

【 2019年01月14日 12時04分 】

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