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歯並び矯正、医院や状態などで費用に幅 放置すると疾患リスク

八重歯を矯正する前(右)とした後の画像。保険の適用外だった(京都府歯科医師会の太田理事提供)
八重歯を矯正する前(右)とした後の画像。保険の適用外だった(京都府歯科医師会の太田理事提供)

 公的な医療保険を適用されない歯科矯正は、自由診療となるため、費用が高額になりやすい。料金はどれくらいで、どのように決まっているのか。専門の歯科医に聞いた。

 京都府歯科医師会の太田義之理事は、おおよその相場について「乳歯から永久歯への生え替わりの途中にある『混合歯列』の子どもの場合、10万~20万円台。難しいケースは40万円を超すこともある。永久歯が生えそろった大人の場合は80~120万円台。中には150万円かかることもある」と話す。

 料金に幅があるのは、いくつか理由があるという。まず歯科矯正は自由診療のため、医師同士が協定して価格をそろえることは独占禁止法で禁じられている。また、それぞれの患者で歯並びの状態や、それに伴う処置、使用する矯正器具の種類などが異なることも大きいという。

 歯科医師がそれぞれの患者に応じた矯正の計画を立て、実際の処置に入るまでには、初診の相談に始まり、歯のエックス線撮影などによる精密検査、検査結果の分析、歯とあごの模型作りなど、いくつもの準備が要る。成長に合わせて追加治療が必要となり、矯正が終わるまで長くかかることもある。こうしたことから、歯科矯正は高額になりやすいという。

 費用が高いからと歯並びを矯正しないでいると、どのような影響があるのだろうか。

 太田理事は「一部の歯に歯ブラシが届きにくいため、虫歯や歯周病になりやすくなる」と指摘する。加えて、歯周病は、糖尿病や心臓疾患、脳血管疾患などの全身疾患と関連があることも近年の研究で判明している。

 さらに、かみ合わせが悪いと食べ物をそしゃくしにくいため、胃腸にかかる負担も大きくなる。顔が変形する要因にもなり得る。

 太田理事は「歯並びの矯正は病気の予防や、生涯医療費の低下につながる」として、保険適用の可否も含めて矯正歯科医院に相談するよう説く。

【 2019年01月27日 10時32分 】

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  • 八重歯を矯正する前(右)とした後の画像。保険の適用外だった(京都府歯科医師会の太田理事提供)
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