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いけばなで認知症ケア、学会設立 五感刺激で攻撃性緩和

グループホームでいけばなに取り組む認知症のお年寄りをサポートする浜崎さん(京都市左京区・ケアサポートセンター宝ケ池)=浜崎さん提供
グループホームでいけばなに取り組む認知症のお年寄りをサポートする浜崎さん(京都市左京区・ケアサポートセンター宝ケ池)=浜崎さん提供

 認知症ケアの一つとして、いけばなの活用が注目されている。花の香りや手触りなどで五感が刺激され、攻撃性などの緩和が見られるという。研究を進め、社会のさまざまな場面で役立てようと、実践者や華道、医療の関係者らが連携し、「日本いけばな療法学会」を結成。同志社大烏丸キャンパス(京都市上京区)で10日、設立総会が開かれた。

 いけばな療法は、華道本能寺家元華務職で、同志社大大学院で心理学を研究した浜崎英子さん(53)=右京区=が提唱する華道と心理学を融合したプログラム。2008年からこれまでに認知症の高齢者ら延べ3万人以上が体験した。17年に国立京都国際会館で開かれた「国際アルツハイマー病協会国際会議」でも成果を発表した。

 花を生けることで得られる安心感や達成感は多くの人が理解するものの、医学的な効果の研究などはほとんど進められてこなかったという。今後高齢者人口が増える中、横断的な研究を進めようと学会を設立した。実践者を増やすための制度充実や華道人口の増加にもつなげたいという。

 総会には約70人が出席。代表理事を務める同志社大大学院の新川達郎教授が「いけばな療法がまちづくりなどにも生かされ、一人一人の生き方がより豊かになることを願う」とあいさつ。副代表理事の浜崎さんは講演で、花を生けるだけでなく好きなものを選んで切ったり、飾りつけて観賞したりする過程で「その人の情動にアプローチし、脳の活性化につながる」などと説明した。副代表理事で元神戸大医学部教授の岡田昌義さんも講演した。

【 2019年02月11日 07時00分 】

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