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立民と国民、支持者奪い合いの様相 参院選候補一本化遅れも影

街頭で訴える京都府議選の立候補予定者(京都市伏見区)
街頭で訴える京都府議選の立候補予定者(京都市伏見区)

 立憲民主党と国民民主党の両京都府連が、発足後初めて臨む府議選、京都市議選(4月7日投開票)に向けた準備を加速させている。元は旧民主党で戦った仲間だけに両府連は各選挙区で「すみ分け」を進めたが、一部で競合する。今夏の参院選京都選挙区(改選数2)で両党がそれぞれ新人の擁立を決めたことも影響しており、統一地方選後に禍根を残さないか不安の声も出始めている。

 立民は府議選5人と市議選7人、国民は府議選8人と市議選8人の擁立を決めた(推薦含む)。両党府連は旧民主系で無所属となった現職も対象に選挙区を調整したが、特に有権者が多い府議選の伏見区、西京区、市議選の左京区、右京区、伏見区の計5選挙区で競合する構図となった。

 「某政党の方が『厳しい戦いなので立憲民主党のポスターだけ外して』と回っておられるそう」。2月上旬、府議選伏見区(定数6)の立民新人がツイッターでこう訴えた。

 国民のポスターを貼っている有権者宅に立民ポスターも掲示してもらったところ、後日撤去されたという。同じ選挙区で立候補を予定する国民新人は関与を否定し「(ツイッターで訴えた)立民新人は国民のポスターがある支持者宅に『国民と一緒にやってます』と掲示を求めてくるようだ」と不信感を強める。

 伏見区は国民政調会長の泉健太衆院議員(京都3区)の地元。泉氏は立民幹事長の福山哲郎参院議員(京都選挙区)の元秘書という関係で、2017年衆院選前に民進党(旧民主党)が分裂するまで20年間、ともに戦ってきた。支援者が一部で重なっているため、現場で旧民進支持層の奪い合いが起きている。

 立民、国民にとって党の足腰となる地方議員の獲得は重要な課題だ。前回府議選で旧民主は伏見区で現職と新人が共倒れした。今回は自民現職2人、共産の現職と新人、公明現職、維新現職が立ち、計8人の争いになる見通し。立民新人は共産など他党支持層への接触やツイッターなどによる発信に力を入れる。一方の国民新人は、立民スタッフに転じた前民主府議が地盤としていた地域にも活動範囲を広げる。

 両党間の緊張関係をさらに強めているのが、参院選を巡る情勢だ。

 京都選挙区には自民、共産の現職がおり、立民と国民の両党府連は共倒れへの懸念から候補者の一本化を模索している。国民は2月早々にも一本化を決め、統一選で競合しない選挙区での協力に弾みを付ける思惑だったが、一本化の協議は難航している。2月11日にあった国民府連定期大会で前原誠司府連会長が国民候補への一本化を主張したが、来賓として会場で発言を聞いた立民府連の安井勉会長代行は「こちらが降りる一本化はあり得ない」と反発した。

 統一選までの一本化は見通せず、国民府連の酒井常雄幹事長は「統一選での両党協力は参院選と切り離して考えざるを得なくなった」と話す。国民の市議選立候補予定者からは「(一本化した)参院選候補とともに自分の選挙を戦いたかった」と不安を隠さない。

 立民、国民を等距離で支援する連合京都の廣岡和晃会長は「府、市レベルでの政策は立民も国民もほぼ同じ。それぞれが勝ち上がり、選挙後には一つの会派としてまとまれるように戦ってほしい」としている。

【 2019年02月24日 13時22分 】

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