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「ワンワン」浸水知らせる番犬センサー 京都のメーカー開発

センサーで自宅の浸水を検知する「ワンワンセンサー」(亀岡市篠町・亀岡電子)
センサーで自宅の浸水を検知する「ワンワンセンサー」(亀岡市篠町・亀岡電子)

 犬の鳴き声で自宅の浸水を知らせる「ワンワンセンサー」を、京都府亀岡市篠町のセンサー機器メーカー「亀岡電子」が開発した。昨夏の西日本豪雨で、逃げ遅れた犠牲者が多数出たことを受けて製品化した。同社は「優秀な“番犬”で命を守ってほしい」とする。

 昨年7月の豪雨では、大規模浸水した岡山県倉敷市真備町で約50人が死亡。夜間に川が氾濫し、浸水に気付かずに1階で亡くなった人も多かった。工場向けのセンサーを製造する同社が「府内でも水害は多い。技術を減災に生かそう」と製品化を目指していた。

 ワンワンセンサーは、水検知センサーを玄関先に、受信機を自宅内に設置する。浸水を検知すれば、受信機から“ワンワン”という音が流れる。犬を飼う家庭が誤認しないため、ほかに54種類の音楽も選択できる。

 同社は開発した昨年末以降、亀岡市と福知山市で住民に聞き取り調査を実施。避難指示や勧告が発令されても、逃げない住民が多く、「近くの道路が浸水したら避難する」「自宅前の川の水位が欄干まできたら逃げる」といった地域独自のルールがあることを知った。

 現在はこの「地域ルール」に対応した新たな機器を開発中。地域の川や道路などにセンサーを設置し、地域住民の携帯電話に危険を知らせるシステムを研究している。

 石野大輔・商品開発リーダー(36)は「災害時に川を見に行って亡くなる人も多い。視覚障害者への避難情報にも役立てることができる」と話している。

【 2019年03月08日 19時00分 】

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