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花火大会など中止に波紋 市議から批判、予算案を否決

彦根大花火大会(2002年8月、彦根市・彦根港周辺)
彦根大花火大会(2002年8月、彦根市・彦根港周辺)

 滋賀県彦根市が財政難を理由に夏の恒例イベントへの支出を止める方針を示したことが、波紋を広げている。市議会予算常任委員会は、市が提案している443億6千万円の新年度一般会計当初予算案を否決。市役所本庁舎耐震化などの大型事業を進める一方、毎夏に十数万人が訪れる彦根大花火大会や50年以上続く彦根ばやし総おどり大会を取りやめるとした市の姿勢に市議から批判が相次いだ。予算案の原案通りの本会議可決は難しい情勢となっている。

 市は先月の新年度当初予算案発表の際、花火大会は当面中断、総おどり大会は廃止する方針を示していた。

 12日の予算委では、賛成3、反対8の大差で一般会計当初予算案を否決。採決に先立つ審議で、委員からは「花火大会の中断は実行委との事前協議もなかった」「市民の暮らしに直結する事業が削られる一方で、大型の建設事業はそのままだ」などと批判が噴出した。

 予算案で市は、本庁舎耐震化や市民体育センター建設の工費が原材料の高騰などで想定外に膨らんだとして、87事業、11億7200万円の事業見直しを実施。対象は両大会のほか、小学校の机購入や指導員配置など教育関連にも及んでおり、議会側の反発を招いている。

 加えて、市は事業見直しの一環として、彦根藩主井伊直弼を描いた小説「花の生涯」の作者、舟橋聖一の業績をたたえて創設された「舟橋聖一文学賞」を、2020年度を最後に廃止する方針も明らかにした。今のところ市側に予算案を修正する動きは見られず、本会議での採決は20日の定例会最終日に行われる。

【 2019年03月15日 09時07分 】

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