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山の遭難防げ、居場所通報用の標識設置 大津・湖南アルプス

湖南アルプス笹間ケ岳コースに設置された「コールポイント」(大津市田上里町・田上学区自主防災会提供)
湖南アルプス笹間ケ岳コースに設置された「コールポイント」(大津市田上里町・田上学区自主防災会提供)

 春のハイキングシーズンを控え、大津市田上の湖南アルプス笹間ケ岳コースに、登山者が道に迷ったときに居場所を通報できる看板「コールポイント標識」が設置された。同学区自治連合会による市への設置要望が認められず、田上学区自主防災会が「早期発見が命を救う。待っていられない」として手作りして整備した。

 材料費は約1万5千円と限られたため、工夫を凝らし、A4判の用紙をラミネート加工し、木板に打ち付け仕上げた。安価だが、耐久性が1~2年しかなく、本格的なコールポイントを望む声は強いという。

 設置作業は1月末、コースの20カ所に自主防災会の9人と市東消防署員3人で実施。オレンジ色のA4判用紙に笹間ケ岳のローマ字読みの「S」と地点を示す数字と緊急連絡先が記されている。色と数字を携帯電話で伝えると、自力で下山できないときは捜索が始まる。

 田上の湖南アルプスはハイキングに人気がある半面、装備を持たない登山者もいて、子ども連れを中心に毎年1、2件の遭難が起きている。2015年には女性1人が行方不明になった。昨年の2件の遭難は、いずれも東消防署員と大津署員が深夜に救出した。

 自主防災会では今後数年をかけ、同アルプスにある不動寺、中沢晶洞、堂山の3コースにもコールポイントを設置する意向という。

 自主防災会事務局長の上田幸寛さん(70)は「予算が獲得できれば本格的に設置できる」、元会長の服部為男さん(77)は「コースごとに土地所有者に許可を取っていきたい」と話している。

【 2019年03月29日 11時29分 】

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