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「白丁」役来ず危機 茶髪ピアス控えて 天皇勅使派遣の葵祭

白いかみしも姿で行列に参加する「白丁」役の男性(2018年5月15日)
白いかみしも姿で行列に参加する「白丁」役の男性(2018年5月15日)

 京都三大祭りの一つ、葵祭「路頭の儀」が15日に行われるのを前に、行列に参加して傘や沓(くつ)といった調度品を持つ「白丁(はくちょう)」役を務める男性が集まらず、祭りを運営する「葵祭行列保存会」が危機感を募らせている。巡行に欠かせない役割を担うだけに、保存会は初めて一般市民からのボランティア参加を募ることを決めた。

 白いかみしも姿で歩く白丁役については例年、京都市内の大学に呼び掛けて学生の参加者を募ってきた。だが近年では少子化が進むとともに大学では授業への出席が重視されるなど、平日に催行される巡行に学生が参加しづらい状況になり、大学への呼び掛けだけでは必要な参加者が確保できなくなってきたという。

 特に今年は、約200人の人材が必要なところ4月末の時点で3分の1程度しか集まっていないといい、急きょ市民参加を呼び掛けることにした。

 初の試みで手探りだが、天皇陛下の勅使が派遣される伝統の祭りで、また日本の美意識を体現する平安絵巻の再現が多くの人を魅了してきただけに、茶髪や長髪、ピアスなど祭事にふさわしくない姿での参加は控えてほしいと呼び掛ける方針だ。

 葵祭行列保存会の猪熊兼勝会長は「今年は令和になって初めての葵祭。京都の歴史に触れる一日を経験したいという方にぜひ参加してほしい」と話している。

 募集人数は約50人で、大学生から60代後半までの男性が対象。約8キロの行程を歩けることや雨天の場合は16日の行列に参加できることが必要。当日は下鴨神社で昼食が出る。受け付けは7日午前9時から。

【 2019年05月04日 16時44分 】

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